サクラアルディート(牡7)
父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
母セダンフォーエバー
母父マルゼンスキー(ニジンスキー系)



冠名サクラの礎を築いた1頭の牝馬、スワンズウッドグローヴ。祖母にサクラチヨノオーやサクラホクトオーを輩出したサクラセダン。サクラナミキオー、サクラフォーエバー、サクラプレジデントを輩出したセダンフォーエバーを母に持つサクラアルディートが今週末、札幌記念を制する。



厩舎側が足元を気にしたのか、仕上がるのはかなり先と見たか、体力をつけるためか。ディープインパクト産駒だがダートデビュー。3歳春と遅めの初戦は2着したが2戦目は惨敗。その後休養してからは芝に転向。惜しい競馬を3戦続けて、勝ち上がりはあまり後がない3歳小倉8月の未勝利。半年程英気を養い、4歳になったサクラアルディート。そこからは大きく躓く事無く、6戦で4歳の内に条件戦を卒業しめでたくOP入りした。

そこからが苦難の道。OP、重賞の壁は厚く5歳~6歳の充実期に15連敗。大阪城S(阪神1800m)2着や、G2 AJCC(中山2200m)2着など気を吐いたが勝てなかった。AJCC2着時は馬場の4分所を自ら動いて早目先頭。G2大将ヴェルデグリーン(合掌)の決め手に屈したが、後に重賞でも活躍するフェイムゲームを叩きあいで抑え込んでの2着だけに素質、能力は重賞級で全く見劣りするものではない事を伺わせる。

7歳になり洛陽S(京都1600m)を7着した後、3ヶ月休養し陣営はなんと障害に出走させる。平地の能力を買われて2番人気なった。序盤こそ3~4番手につけていたがペースアップすると全く着いていけず、勝ち馬から6秒も離されたブービー。障害の素質は全くない事が分かった。飛越はまぁまぁだったが。

その後、福島テレビOP(福島1800m)に出走。当然誰もが期待してない10番人気、障害明けだと言うのが人気の無さに拍車をかけたのもあるだろう。スタートを決めると鞍上の北村宏は積極的にポジションを取りに行く。距離が短いのだろうか、スローペースなのだが追っ付け×2の追走で好位をキープ。勝負所ではポジションを上げながら直線へ。鋭く伸び…てはいないがジリジリと伸び続け、ヒストリカルの追い込みを封じ優勝。今年はペルーサが5年ぶりに優勝したことが話題となったが、本馬も2年半ぶりの優勝。



ただ、道中の動き、直線の伸び共に2着したAJCCよりも悪く距離不足は明らか。ベストは時計の掛かる内回り2000~2200mであり、札幌記念に出ての距離的な上積みはある。しかも晩成っ気の強そうな競争成績、久々に勝利し波に乗ったのならば半兄のサクラプレジデントと同じ札幌記念を勝ってもおかしくはない。

今週からはCコース替わりで内枠がどうしても有利になる可能性は高い。内回りで道中動ける本馬にとって内枠は必須だろう。アルディート=勇敢な桜の戦士に勝利の女神が微笑んでくれるかどうか、注目してほしい。