ムーンクレスト
父アドマイヤムーン(エンドスイープ系)
母父シングスピール(サドラーズウェルズ系)
母母父ラストタイクーン(ノーザンダンサー系)
父は世界を股に掛け活躍したアドマイヤムーン。3歳時はG1の壁があり突き抜けれなかったが、4歳で本格化。
ドバイDF(ナドアルシバ1777m)を勝利、クイーンES(シャティン2000m)を3着し、宝塚記念(阪神2200m)に出走。
雨が降る中、ローエングリンが前半1000m57.5秒で飛ばす。3コーナーからの捲り合戦になり、ライバルのメイショウサムソンをマークしながら抜群の手応えで直線を向く。万を辞して追い出し、メイショウサムソンに並び掛けると激しい追い比べ。追ってしぶといメイショウサムソンをゴール前競り落とした。レースの上がりは36.9秒。先行馬は軒並み潰れ、逃げたローエングリンは大差負け。いかに激しいレースだったか分かる。3歳時から遥か向こうに見ていたライバルに並び掛け、追い抜いた瞬間だった。
天皇賞秋(東京2000m)では不利もあり6着。休み明けを叩いて迎えたジャパンC(東京2400m)。天皇賞秋で破れたことと距離不安が囁かれ、ファンも半信半疑な5番人気。スローペースの中、終始内の5番手を追走。直線では馬なりで先頭に並び掛ける。追い出すと一気に先頭に立ち、追い込んできたポップロックを抑え込んだ。有力馬がスローペースの外を回って厳しかった事、岩田による補正があったとは言え、ジャパンCを勝利。宝塚記念とは一転、超がつくほどのスローペース。上がりの速い展開、上がりのかかる展開共に勝利出来たのはアドマイヤムーンのセンスと能力が図抜けていたと言うことだろう。
そんなアドマイヤムーンを父に持つムーンクレストの強さがにじみ出てるレースが4着したプリンシバルS(東京2000m)。
常に好位を取れる器用なムーンクレストには不利な外枠だったがなんとか6番手をキープ。マルターズアポジーが大逃げを打った割には前半1000m59.6秒と遅い、後続は63秒位で通過した。そこから馬群が密集し直線は上がりの勝負に。
大外に回ったムーンクレストは力強い脚色で伸びてくる。内からケツァルテナンゴとアンビシャスが併せ馬の形で伸びてきてアンビシャス1着、ケツァルテナンゴ2着。先に抜け出していたマイネルシュヴァリエを捕まえきれずにムーンクレストは4着。
大逃げの割にはペースが遅く、3コーナーまでに更にペースが緩みスローペースになった。本来は中距離なら2番手にでも付けられる出足がある本馬だが、東京2000mと言う特殊なコース形態&外枠のせいでいつもより後ろの位置。そんな中、大外を回りゴール前までしっかり伸びきったムーンクレストには馬場の内~3分所を回った上位陣と同等の評価を与えても良いだろう。
ポジションを取れ、器用さがあり、東京2000mでも最後までしっかり脚を使えるムーンクレスト。1600m以下では内回りを走った事があるが、それ以上の距離では外回りばかり。福島のラジオNIKKEI賞は内回り。
アドマイヤムーン産駒は短距離向きで持続するスピードが持ち味の馬が多い。母系はサドラーズウェルズ系にノーザンダンサー系とスタミナと踏ん張りを補強してくれるタイプ。今回の内回りで外回りにはなかった良さが出る可能性は大いにある。
今回のラジオNIKKEI賞は福島の開幕週で、時計が速い馬場になる。時計勝負は先行するアドマイヤムーン産駒の得意とするところ。平均~ハイペースの2~3番手につけ後続に脚を使わせる持続力勝負がベストだろう。逃げ馬はそんなに前半の出足が速くないマルターズアポジー位しかいないので(プリンシバルSは後続が遅すぎて大逃げに見えた)、ペースは上がるかどうか分からないが、せめて良馬場で内枠を取れれば。
1器用さが活きる内枠
2時計の速い良馬場
3ある程度流れるペース。