ナスノセイカン(牡3)
父ハーツクライ(サンデーサイレンス系)
母父ホワイトマズル(リファール系)





ナスノセイカンのナスノは冠名。セイカンとは何ぞや?自分の中でセイカンと言ったら2つ頭に思い浮かぶ。

1つ目は「青函」。青森~函館間をつなぐ青函トンネルを思い浮かべる。

大好きな北海道と本州をつなぐ全長53.85㎞の大トンネル。いつもビールを飲みつつ、ウキウキしながら通過しているそのトンネルは、1961年から1987年まで27年、30人以上の殉職者を出すような想像もつかない行程を経て完成したことを忘れてはならない、特に俺。

もう1つは「性感」。男なら好きです「性感ヘ○ス」。最近は店舗型からデリバリー型まで幅広いサービスを受けれます。

って競争馬にそんな名前つける訳もなく、「セイカン」=「精悍」みたいですね。「精悍」とは顔つきや態度に勇ましい気性が現れてる、とのこと。

「私も精悍な顔つきに生まれたかった~」なんてほざいてみても嫁から「静観」される悲しいアベスケ。そんな鬱憤をナスノセイカンに晴らしてもらいましょう。




ナスノセイカンはハーツクライ×ホワイトマズル×タイトスポット。父は大舞台に強く成長力あるサンデーサイレンス系の雄。母父ホワイトマズルは欧州最強馬ダンシングブレーヴの血を引くスタミナと底力溢れる種牡馬。

母母父タイトスポットは泣く子も黙るリボー系。タイトスポットはアメリカでの現役時、コースレコードを何度も出す優秀な競争馬だったが、日本で種馬をして大物を出せなかった。しかし凱旋門賞僅差の2着だったナカヤマフェスタ(父ステイゴールド)の母の父。

タイトスポット自体、リボー系×リファール系といった硬質な配合でこのような血統は柔軟性を欠くため、父としてはなかなか成功しづらい。産駒の成績を分かりやすく例えれば元プロ野球選手、ランス(広島東洋カープ)みたいな成績になる。

…もっと分かりにくいか(笑)当たれば飛ぶけど当たらないってタイプだ。そういったタイプは母系に入り良さを出す。一世を風靡した母父ブラッシンググルーム系も似たようなタイプ。

ハーツクライの長丁場向きの瞬発力にホワイトマズルとタイトスポットの底力が合わさった、大物を輩出出来るだけの下地がある配合だと言える。






ナスノセイカンはデビューして2戦はダートを使っている。兄は芝中距離で活躍しているのにダートデビューしたのは脚元に不安でも抱えてるのか。

初戦は東京D1600mで追い込み、勝ち馬から1.8秒離された4着。2戦目も同コース同距離で先行して勝ち馬から2.4秒離された11着だった。

3戦目は中山2000m。芝に変わり距離も大きく伸ばした1戦。ナスノセイカンはスタートして中団後ろ位につける。前半600mが37.2秒、1000mが62.9秒のスローペースになったのだがナスノセイカンは追い通し、全くレースの流れに乗れないまま4コーナーを迎える。結局、直線に向いた時には大外、最後方と中山では絶体絶命な位置にいた。

自分だったら道中追い通しだった時点で、他に馬券を買った馬がいたらそっちを中心に見てる。普通の馬なら無理ですから。普通の馬なら。

しかしそこからナスノセイカンの才能開花、本領発揮、七転八倒(…なんか違うな)。一気にトップギアに入り、大外から次々に前の馬を交わし、坂を上がって突き抜けた。レースの上がりは35.9秒。それを1.5秒も上回る34.4秒の末脚だった。





2000mのスローペースでも追い通しだった事、血統的に晩成タイプである事、どうみても小脚を使えるタイプでは無い事からも、京成杯では上積みよりも不安要素が大きい。

しかしかなりインパクトのある、G1クラスの競争馬が持っている末脚だった事は間違いなく、早ければ有馬記念(中山2500m)、遅くても来年の宝塚記念(阪神2200m)辺りには頭角を現してくるだろう。

底力だけなら重賞級で京成杯でも人気が無いなら面白い。しかも今回は後藤Jに乗り替わり。産経大阪杯(阪神2000m)でジリなトーホウドリーム(父メジロライアン)を操り、快進撃を続けていたテイエムオペラオー(父オペラハウス)やサンデーサイレンス系を撫で切った後藤Jなら本馬や本レースに合うこと間違いない。

単勝にマニーをぶちこめばスリルと面白いモノを見られるかもしれない、そんな期待の出来る競争馬だ。