1枠1番ホウライアキコ(牝3)
父ヨハネスブルグ(ストームバード系)
母父サンデーサイレンス(サンデーサイレンス系)
南アフリカ共和国のニューヨークと呼ばれるヨハネスブルグ。金と暗黒が支配し、貧困やエイズが蔓延する街。そんな危険な香りのする街を馬名を持つ父から生まれたホウライアキコ。
父馬のヨハネスブルグは2歳時に7連勝。
フィーニクスS(レパーズタウン1200m)
モルニ賞(ドーヴィル1200m)
ミドルパークS(ニューマーケット1200m)
BCジュヴェナイル(ベルモントD1700m)
この4つのG1を含む7連勝で実力は疑いようのない。しかし3歳時は未勝利。早熟を絵に書いたような馬だった。
ホウライアキコは早熟な父を持ち、2歳戦から活躍し3歳では未勝利。父と同じ様な道を辿るのか?要注目である。
デビュー戦は小倉1200m。スタートはそこまで速くなかったが、鞍上に急かされ二の脚でハナへ。余力十分で直線を向き、追われるとしっかりとした脚で伸びきり上がり33.8秒と最速タイの上がりを決めて楽勝。
2戦目は小倉2歳S(小倉1200m)重馬場でのレースとなった。外枠からベルカント(父サクラバクシンオー)が逃げ。内から押してホウライアキコも2~3番手に付ける。前半3F、重馬場としては速い33.1秒。それでもベルカントは楽に逃げる。
直線を向きベルカントは馬場のいい外へ、ホウライアキコはそのまま内を突きジリジリと伸びる。上がりを35.5秒でまとめ勝利。楽な感じのベルカントと対照的に鞍上が押して押して動いていたホウライアキコ。今の時点では距離が少し短いのか。
3走目はデイリー杯2歳S(京都1600m)、一気の距離延長である。それでも2番人気に推された。ゲートが開きホウライアキコがスピードの違いでハナに立ちかけるが内からアグネスドリーム(父マンハッタンカフェ)が主導権を奪う。
全くかかる素振りも見せず3番手に落ち着く。前半3Fは33.9秒と速い流れ。簡単に着いていき直線入り口で先頭の横綱相撲。それでも脚色衰えず後ろから差してきた評判馬アトム(父ディープインパクト)を退けた。
テン良し、中良し、終い良し。3拍子揃った競馬で3連勝を飾った。全2走とは違い道中もスムーズで、京都のこの距離がベストと言う感じがした。
その後は2歳牝馬の総決算、阪神ジュヴェナイルフィリーズ(阪神1600m)に出走。当然人気になり、一番人気は新潟2歳Sを圧勝してきたハープスター(父ディープインパクト)に譲ったが2番人気に支持された。
大外枠を引いたホウライアキコはゲートから出していく。外からじわっと先行し4番手につけた。阪神外回りコースな為、そこまでペースは上がらず前半3F34.2秒。直線は決めて比べになった。
ホウライアキコも早目に動いて先頭に立つが、すぐにフォーエバーモア(父ネオユニヴァース)に交わされた。
更に外からレッドリヴェール(父ステイゴールド)、馬群を捌いてハープスターが追い込んで並んだ所がゴール。レッドリヴェールがハナ差堪えて優勝。ホウライアキコは決め手勝負に破れ7着。
ストームバード系がイマイチ日本でブレイク出来ない理由はこの速い脚が無いこと。底力や持続力を問われるレースなら踏ん張りきれるが、上がりが速くなると着いていけない。前に行くことで少しはその弱点が緩和されるがそれでも展開に大きく左右される。
重賞、特にG1クラスになるとそれが顕著に出てしまう。ホウライアキコも大外枠発走で位置を取るために前半かなり脚を使ったという言い訳も立つが、現時点では完敗と言える内容だった。
休養し、休み明けのフィリーズR(阪神1400m)は好位から伸びきれず5着。
叩いた次走は桜花賞(阪神1600m)。珍しく後方に置かれ押っつけての追走。そこから34.1秒の上がりで差し4着。ハープスターやレッドリヴェール、ヌーヴォレコルト(父ハーツクライ)には遅れを取ったが、結果的にこれらの馬は歴史的な名馬になる可能性を秘める程の馬達であり、ホウライアキコも一度は先頭に立つ競馬。
昨秋のG1よりは着順を上げ、ある程度の成長力は見せた。
NHKマイル(東京1600m)では先行し、今回マイルCで人気しているミッキーアイル(父ディープインパクト)とクビ+ハナ+クビ+ハナ差の5着。
決めての問われる東京コースでこの血統にしてこの着差、着順。かなり力のある所を見せた。休養。
今回は休み明けだが得意の京都マイル。しかも最内とホウライアキコにとって一番いい枠を引いた。ここ5年、マイルCはサンデーサイレンス系2勝、ストームバード系2勝、ゼダーン系が1勝。ストームバード系に相性の良いG1と言える。
ストームバード系で勝利したエーシンフォワード(父フォレストワイルドキャット)は超ハイペースの踏ん張り勝負を最内を突いて優勝。もう1頭の優勝馬エイシンアポロン(父ジャイアンツコーズウェイ)は稍重とは名ばかりの極悪馬場を内から早目に抜け出して優勝。
2頭に共通しているのは内を通った事と極端に速い脚を求められなかった事。
今回のマイルCは外枠に快速馬ミッキーアイルや大外に前走逃げたサンレイレーザー(父ラスカルスズカ)。中枠にマイルに短縮しスピードを活かして来そうなロゴタイプ(父ローエングリン)とペースが速くなる可能性が高い枠の配置。
京都マイル、速いペース、最内枠とホウライアキコにとって最高の舞台が整ったと言える。斤量も3㎏古馬より軽くそこも強み。
混迷しているマイル路線、誰が勝ってもおかしくない。ここは一発大穴を狙っていきたい。