フーラブライド(牝5)
父ゴールドアリュール(サンデーサイレンス系)
母父メジロマックイーン(パーソロン系)






フーラブライドは父ゴールドアリュール、母父メジロマックイーンの5歳牝馬。

父ゴールドアリュールはダートG14勝の名馬。しかし芝も新馬を2着、未勝利を勝利。その後も掲示板を外す事なく3歳頂点を決めるダービーまで0.3差の5着。その後は芝に出走しなかったが下手ではなかった。

母父メジロマックイーンはG14勝。勝ったのは中距離以上の重賞ばかりだが、武豊に「安田記念でも勝負になる」と言わしめた名馬。後継者として有望だったホクトスルタンが予後不良となり、残念ながら父系としては途絶える(グランアクトゥール種馬引退?、ギンザグリングラスはこれからの様)可能性が高い、と言わざるを得ない。

が、スタミナ色強い血統は父系としては発展出来なくとも、母系に入り産駒に良質なスタミナを与える事が多々ある。メジロマックイーンも母の父としてドリームジャーニー&オルフェーヴル兄弟(父ステイゴールド)、ゴールドシップ(父ステイゴールド)。この3頭は中長距離G1を席巻。

フェイトフルウォー(父ステイゴールド)やラブイズブーシェ(父マンハッタンカフェ)もG1こそ勝ててないが中長距離で結果を残している。変わり種としてはタイセイレジェンド(父キングカメハメハ)。本馬はJBCスプリントを制覇。

と、父としてはG1馬を残せなかったが、母の父として4頭のG1馬を輩出。メジロマックイーンと言う名馬の名は血統表にしっかり残っていく様だ。

フーラブライドは母の父メジロマックイーン、5頭目のG1馬になれるか?要注目である。






デビューから札幌芝1500mを使われ、13、4、9着。2戦目は稍重の馬場。しかし芝では結果が出ずに4戦目はダートへ。



京都D1800mに出走。出遅れて最後方から。道中は後ろの方でじっとして4コーナーから気合いをつけて直線を向く。インを突いて伸びてくる。重馬場でスピードが必要な馬場だったが、なかなかの瞬発力で3着。ダートに適性を見いだしそこで休養。



4ヶ月休み、再度ダート戦に出走。掲示板を外さずD1700~1800mで惜しい競馬を続け、13戦目で札幌D1700mでようやく初勝利を挙げた。デビューして1年が経ち、デビューと同じ夏の札幌での初勝利だった。未勝利が無くなるまで後ちょっと。結構危なかったんだね。そして休養。



3ヶ月休養し500万下も堅実な走りで5戦で卒業して休養。ちなみに500万下を勝ったのは小倉1700m。後方から捲り、2着に0.3秒もつける楽勝だった。



3ヶ月休養し1000万下は白馬岳特別(新潟D1800)。後方から追い込み5着。その後降級して再度500万下に出走。一度勝った500万下だが4戦しても勝ち上がれなかった。



ダートで勝てなかったからか、2年ぶりに芝に出走。阪神2400m。これがフーラブライドの転機になる。出遅れ気味にスタートしたフーラブライドはかかり気味で内に入れ我慢させる。

前半1000mが63.6秒とかなりのスローペース。業を煮やしたカムイミンタラ(父マンハッタンカフェ)が残り1000mで一気の捲りで先頭へ。フーラブライドはまだ後方で折り合う。

フーラブライドは4コーナーを迎える辺りで外から
進出。外から強引な末脚で迫る。まさに鉈の斬れ味。ねじ伏せるような末脚で一気に差しきり。折り合いに苦労しつつも差しきる強い内容だった。



次走は京都2400m。阪神コースよりも斬れ味を求められる京都コース。血統的にはダートの色が強い配合。ここは色んな意味で試金石の一戦となった。

スタートを決めたフーラブライドはまた鞍上に逆らう素振りを見せる。乗り替わった酒井Jが抑える。1コーナーを過ぎる頃には折り合い3番手で競馬を進める。

1000m通過が63.3秒。またもやスローペース。我慢出来なくなったアドマイヤパーシア(父ゼンノロブロイ)が捲りに出る。フーラブライドは落ち着いて3番手から少しずつ前との差を詰める。

直線に入りサッと抜け出す。流石にスローペースで瞬発力自慢のサカジロオー(父アドマイヤムーン)が上がり33.6秒の末脚で迫るがクビ差抑えきった。

スローペースでも折り合い、好位から上がり34.1秒でまとめる好内容。前々走まで後方でもがいていたのが嘘のような快勝劇。軌道に乗った様に見えた。



連勝で勢いに乗ったフーラブライドは格上挑戦でG3愛知杯(中京2000m)に出走。ハンデは50㎏とかなり有利だが、「いきなり重賞は…」と思っていた人が多かったのか、12番人気と低評価。

ゲートを出たフーラブライドは出たなりの7番手で競馬。スローペースで流れて直線勝負に。外からグイグイ伸びて残り100mで先頭、そのまま押しきって重賞初制覇。ちなみにこのレースは牝馬のワンツースリーで三連単470万を超える大波乱になった。




日経新春杯(京都2400m)は好位から3着。中山牝馬S(中山1800m)は楽勝。ヴィクトリアマイル(東京1600m)は流石に距離が足りなかったか、見せ場もなく13着。



その後マーメイドS(阪神2000m)は断然のトップハンデ、56㎏を背負い出走。ゲートを出て10番手辺りで競馬。1000m通過が60.3秒と平均~スローペース。4角で動き外から進出。

軽ハンデ53㎏のディアデラマドレ(父キングカメハメハ)の脚色が良い。一気に突き抜ける。ハンデ差が響いているのか、フーラブライドはジリジリとした伸び。最後は底力で詰めてきて3着。2着は軽ハンデ50㎏のコスモバルバラ(父ロージズインメイ)。

ハンデ差が響いた割に頑張れた。重賞で56㎏を背負い3着を確保できた。地力がついてきているのを感じる3着だった。休養。



4ヶ月休養し京都大賞典(京都2400m)に出走。無事にゲートを出たが、酷い引っ掛かり。鞍上の酒井が強引に抑える。これがこの馬の御し方なのだろう。1コーナーを過ぎると折り合い、5番手で競馬。

トゥザグローリー(父キングカメハメハ)が離して引っ張る平均ペース。フーラブライドは徐々に仕掛けるが反応はイマイチ。直線に入ったが伸びきれずに7着。

見せ場は無かった。が、言い訳の出来る敗戦だった。

休み明けで+10㎏。平均ペースで流れ、前で競馬した2頭以外は瞬発力を必要とする流れ。事実、掲示板に載った3頭は上がり33秒後半の脚を使っていた。早めに動いたタマモベストプレイ(父フジキセキ)ですら34.5秒の上がり。

斬れる脚ではなく、ねじ伏せる様な末脚が持ち味の本馬にとっては流れが緩かった。実際33秒台の末脚は高速馬場だったヴィクトリアマイルで13着に敗れた一戦のみ。酒井J的には3~4角でもう少し前との差を詰めたかったはず。休み明けで反応が悪くそれが叶わなかった。それでも34.3秒の脚を使っていた。



休み明けは基本、走らない馬。叩いた今回は変わるはず。調教も前走に比べ格段に反応が良くなっているし、負荷のかけ方も強い。少なくとも前走より本腰を入れてるのは分かる。

まだ一度も走ったことがない京都2200mだが、エリザベス女王杯は毎年持続力勝負になり、好位~中団から上がり34秒前半で上がれば勝負になるレース。まさにフーラブライドにぴったり。

一番でゴールを駆け抜け、喜びのカズダンスならぬフラダンスを踊ってほしい、酒井Jに。

後藤Jじゃなきゃフラダンスは無理か(笑)