1番マイネルフロスト(牡3)
父ブラックタイド(サンデーサイレンス系)
母父グラスワンダー(ロベルト系)
マイネルフロストは父ブラックタイド、母父グラスワンダーの牡馬。父ブラックタイドはスプリングSを制覇した。武豊に「まだギアを隠している」と言わしめた逸材。結局、隠したまま引退したが。それよりもブラックタイドを有名にしたのは全弟のディープインパクトの存在か。
弟のディープインパクト産駒は素軽く、瞬発力と時計勝負に強い。同じ血統なのだが兄のブラックタイド産駒はサンデーサイレンス系らしい瞬発力はあるもののパワー&スタミナ型。
兄が輩出した重賞勝ち馬はデイリー杯2歳S(京都1600m)を制したテイエムイナズマと毎日杯(阪神1800m)を制した本馬マイネルフロストのみ。G1馬をバンバン輩出している優秀な弟を持って兄ブラックタイドは形見の狭い想いをしている(と思う)
母父のグラスワンダーは有馬記念(中山2500m)連覇した名馬。1400や1600mでも好走できるスピードを持ちつつもロベルト系らしく、ライバルスペシャルウィークと共に当時の中長距離界をリードした。
そんな父、母父を持ったマイネルフロストはどのような競争成績を残して来たのか?
初戦は東京1800m。無難なスタートを決めたマイネルフロストは内目の4番手で折り合う。超スローペースで流れて直線へ。直線は最内に潜り込み上がり33.4秒の末脚で一気に抜け出す。セーフティーリードのままゴール。牡馬のブラックタイド産駒はモタモタしてるのが多く意外な瞬発力を見せつけられた。
レースが終わった辺りで後ろから突っ込んで来たのがラジオNIKKEI賞(福島1800m)勝ちのウインマーレライ(父マツリダゴホッホ)だった。
2戦目はコスモス賞(札幌1800m)。4番手で折り合い3コーナーから早め早めに仕掛けて素質馬サトノフェラーリ(父ディープインパクト)をギリギリ封じた。
次走極悪馬場になった札幌2歳S(札幌1800m)は後方から早めに捲ったが止まって5着。
3か月休み、ラジオNIKKEI杯(阪神2000m)では3番手から競馬。直線は早めに先頭に並ぶ。休み明けで伸びきれず7着。
叩き2戦目の共同通信杯(東京1800m)では折り合い溜める競馬。10番手で直線まで溜め一気に追い込む。インコースに潜り込み上がり33.3秒の斬れ味で追い込むが前3頭が止まらない。その3頭が皐月賞馬イスラボニータ(父フジキセキ)、ベルキャニオン(父ディープインパクト)、サトノアラジン(父ディープインパクト)。4着だったが価値のある4着。やはりブラックタイド産駒らしからぬ斬れ味を持っていて素質はかなり感じとれるレースとなった。
次走は毎日杯(阪神1800m)。中団待機から直線勝負。ゴール前3頭雁行状態だったが平均ペースで流れた為、最後1F12.7と厳しいラップに。そこでぐいっと頭抜け出したマイネルフロスト。とうとう重賞を制覇した。勝負根性とそのスタミナが光った一戦だった。
青葉賞を6着し、日本ダービーへ。
ダービーは皐月賞3着の逃げ馬ウインフルブルーム(父スペシャルウィーク)が取り消して戦前からスローペースになると予想できた。
当日の、というか毎年この時期の東京競馬場は時計が極端に速く前にいないと勝負にならない、そういう馬場になる。スローペースなら尚更。
レースが始まりポジション争い。馬場を読めてるジョッキーは前へ前へ馬を動かす。17番に入った武豊トーセンスターダム(父ディープインパクト)ですら差しを捨て2番手へ。この枠なら直線勝負に賭けそうな武豊ですら前に行く。そういう馬場。
外目の枠に入った皐月賞馬イスラボニータは3番手。マイネルフロストは7番手位からの競馬。
予想通りのスローペースになり各馬脚を溜めて直線へ。直線はイスラボニータといつもより前で勝負していたワンアンドオンリー(父ハーツクライ)の争いになった。
その2頭よりポジションが1列後ろだったマイネルフロストは上がり34.2秒の脚で差すも上位2頭から離れた3着争いまで。スローペースで内を回ってこれた分もあるがスムーズならG1でもやれるところを見せる。
休み明けのセントライト記念(新潟2200m)では中団待機。3コーナーから仕掛け大外を回って伸びきれず9着。
休み明けは走らないというのもあるが、新潟2200mは外を回すと届かない。あの競馬で勝つならとんでもない化け物。ここは叩き台と思ってよいだろう。
鞍上曰く「我が強いところがある」らしいので今回1枠を引けたのは好都合。折り合いをつけやすい。インコースの5、6番手で折り合いをつけれればかなり有利な京都3000m。
瞬発力よりスタミナの血統で2400mを越えて、更に有利な内枠を引き当て逆転の目が出た。ダービー3着馬が土曜18時時点で13番人気、単勝40倍。
三冠最後の菊花賞で馬券を持ってない人を凍りつかせる大駆けを期待したい。