マーブルカテドラル(牝3)
父ダイワメジャー(サンデーサイレンス系)
母父エリシオ(ノーザンダンサー系)





マーブルカテドラルは父ダイワメジャーの色を濃く継ぐタイプ。速い脚もあるが持ち味は持続する脚。

母はチューリップ賞を先行して制したヘルスウォール(父エリシオ)。母系に入ったエリシオは産駒に持続力やスタミナを与える。

アドマイヤラクティ(父ハーツクライ)、ホワイトピルグリム(父クロフネ)、コスモヘレノス(父グラスワンダー)のステイヤーチームは勿論、サダムパテック(父フジキセキ)は瞬発力型の父フジキセキにして長く脚を使うタイプ、と産駒に少なからず影響を与える。

ダイワメジャーの米国ダート向きな持続力に、エリシオの欧州底力型の踏ん張りが合わさって誕生したのがマーブルカテドラル。

牝馬らしい斬れ味も持った、持続力特化型の血統と言ってもいいだろう。





そんなマーブルカテドラルのデビューは東京1400m。素早く好位に取り付き、直線は前が壁になったが前が開いてからはあっさり抜け出し勝利。ここでは力が違った印象。



2戦目は新潟2歳S(新潟1600m)。ゲートから出てすぐ2番手で折り合う。スローペースで流れ直線は瞬発力勝負に。2番手から抜け出しゴールを目指すが大外から32.5秒の末脚でハープスター(父ディープインパクト)が突き抜ける。先行馬の中では最先着も瞬発力勝負に課題を残す結果になった。

それでも後の皐月賞(中山2000m)馬イスラボニータ(父フジキセキ)やラジオNIKKEI賞(福島1800m)3着のウインフェニックス(父スズカフェニックス)と接戦を演じられた事で展望が開けた。



3走目は芙蓉S(中山1600m)。今度は控えて5番手からの競馬。平均~ややスローなペースで4角大外を回す大味な競馬。それでも力が違ったのか、長くいい脚でゴール前で逃げたオオラニ(父キングカメハメハ)を捕まえ1着。



4走目はアルテミスS(東京1600m)。ゲートを出て行きっぷりが非常に良いが、中団に控える 。直線まで脚を溜め直線勝負。前が開いて進路を確保すると33.9秒の脚で弾ける様に伸びる。先に抜け出したパシフィックギャル(父ゼンノロブロイ)をきっちり捕らえ1着。



連勝し迎えたG1阪神JF(阪神1600m)。4番人気に推されスタートを待つ。無難なスタートから中団後方に控える前走と同じ競馬。

前半1000mが58.4秒の平均ペース。4コーナーから仕掛け直線へ。上がり3F34.6秒の脚で追い込むが同じ様な位置にいたレッドリヴェール(父ステイゴールド)や後方にいたハープスター(父ディープインパクト)からは一瞬で置かれ、全くの勝負圏外に。

最後には瞬発力タイプとは思えないクリスマス(父バゴ)にすら後ろから交わされ5着。G1レベルの1600mでは末脚勝負になったら全く勝負にならないことが分かってしまった。




3ヶ月の休養を挟みアネモネS(中山1600m)に出走。今までの実績から断然の一番人気に推される。休み明けの影響か、珍しく出負けし後方に置かれる。

一番人気だけに馬群の外を追い上げ、4コーナーも大外ブン回しの雑な競馬。流石にそんな競馬では前を捕まえることは叶わず4着。他の馬よりかなり長い距離を走っていた。そんな競馬でもゴール前までしっかりと脚を使っており、長くいい脚を持ってる事が分かる。




一叩きして本番の桜花賞(阪神1600m)。体調が悪いのか気性面で何かあるのか、また出負けし行き脚がつかない。また不得意な馬群の後方で末脚を活かす形になってしまった。

前半1000m通過が57.0秒と超ハイペースだがそれは離して逃げた人気薄の逃げ馬のみ。2番手以降はスローペースで上がりの競馬になった。

マーブルカテドラルは上がり33.9秒の末脚で迫るが、直線半ばでハープスターに並ぶ間もなく交わされた。それもそのはずでハープスターの上がりは32.9秒。2着のレッドリヴェールはマーブルカテドラルと同じ様な位置から上がり33.4秒。

出負けして自分の形ではない追い込みのような競馬で7着と能力は見せたが、瞬発力では分が悪すぎる。それを再確認するようなレースとなった。



800mもの距離延長となるオークス(東京2400m)。マーブルカテドラルは馬力が前面に出るタイプも、折り合いには問題がない。上手く乗られれば上位進出も可能だ。

今度はスタートを決め先行策。5番手辺りで折り合いレースを進める。4コーナーでは前を射程圏に捕らえ4番手に上がって直線を向く。

鞍上の田辺Jが他馬を待って追い出す。ジリジリと伸びるが残り300m辺りで早目に仕掛けたヌーヴォレコルト(父ハーツクライ)が一気に先頭。マーブルカテドラルも止まらずジリジリと伸び続けるが6着。

1着2着とは瞬発力の差(能力もあるが)。アルテミスS(東京1600m)では完璧に負かした3着バウンスシャッセ(父ゼンノロブロイ)にオークスでつけられた差は距離適性の差だろう。息の長い末脚があるので東京コースは合うが2400mは長く粘りきれなかった。




夏に一度クイーンS(札幌1800m)を使ったが、またアオる様にゲートから出て後方に。しかし今回は外を回さずインを突く。今までは外を回す大味な競馬しか見てなかったのでこんな器用な競馬が出来るのかと驚いた。

スルスルと上がってきて直線これから伸びるといったときに逃げ馬が下がってきて進路がなくなりアウト。手応え脚色共に良く、立て直す不利がなければもう少しマシな競馬になっだろう。

結果、前が詰まって9着に敗れるのだがインを突く競馬が出来たのは先につながる内容だった。

詰まるまでの内容はここ何走か見たなかで一番スムーズであり、ベストの距離は1800m±200mだろうと推測出来る。




秋華賞は毎年インコースが有利でダート血統の激走が多い。ダイワメジャー産駒の本馬は馬力溢れる走りをする。まさにこの条件にピッタリ。

出負けしたらアウトだが最内枠に入れば鞍上も前に行く覚悟が出来るだろう、マイルでも前に行ける先行力はある。出負けばかりで「持続力」という持ち味を出し切れてない本馬。

是非、秋華賞では内枠からゲートをまともに出て先行して欲しい。




風速60mを超える、「嵐の大地パタゴニア」に存在する天然の大聖堂マーブルカテドラル。秋華賞では嵐を巻き起こせるか?要注目である。