まずは桜花賞馬マルセリーナを取り上げたい。



マルセリーナは自分的にディープインパクト産駒のお手本の様な馬だと思う。



外回りマイルで抜群の切れ味を発揮。オークスでは届かず、秋華賞も七着。



距離が延びたり、持続的な脚を求められたりすると分が悪くなる。



マイルCは馬場がかなり悪く、切れ味を発揮出来なかったが、パンパンの良馬場ならもっと斬れたと思う。





次はリアルインパクト。かなり短距離向きな母系で京王杯二歳、朝日フューチュリティSを二着。



三歳になりここから強さを見せ始める。



初戦のNZTは敗れたが、NHKマイルは出遅れつつ三着まで追い上げた。安田記念は54kgと古馬よりかなり軽い斤量とは言え、先行して押しきり勝ち。



そして休み明けで初の1800m、毎日王冠で二着する。この辺りの完成の速さ、成長力の高さも特筆すべき点。





そして同時期にマイルG1を制覇した二頭だが、



欧州型マイラーマルジュを母父に持つ、マルセリーナは直線一気、



米国型メドウレイクを母父に持つ、リアルインパクトは先行押しきりと真逆の脚質で勝利した。



ディープインパクトの柔軟性、順応性の高さが伺える。



そして、自らの武器だった斬れる脚を産駒に与えつつも、母系の良さを引き出す種馬なのがわかる。



他にも、
芝では見せ場すら作れないが、ダートで斬れる脚を見せるボレアス(母父フレンチデュピティ)



スピードを見せてはいたが勝ちきれず、洋芝で一変したベストクローン(母父シンボリルドルフ)



良馬場の共同通信杯で斬れ負け、重い馬場だった皐月賞で巻き返したダノンバラード(母父アンブライドルド)



条件戦で勝ちきれず、格上挑戦、距離延長で好位で完璧に折り合い、長距離戦に適性を見せた、異系の血を持つイグアス(母父Potrillazo)



ダートで強いフレンチデュピティ、重い馬場が得意なシンボリルドルフ、ダートもいいが、力のいる芝も走れるアンブライドルド、



と母父の特徴が他の種馬よりも良く出ていると思う。




ディープインパクト産駒を狙う場合、



基本東京、京都、阪神、新潟の1600~2000mの外回りを狙えば間違い無いが、



その距離で勝ちあぐねている馬を見つけたら、母父を見て別条件で狙うのがいいだろう。





春に「長距離は走れない」「ダービーなんて無理無理」と、散々小馬鹿にしてきたディープインパクトだったがこれほどまでに有能だとは。



自分の色を強く持つ、サンデーサイレンスの仔の中では意外に無色に近く、



母系によって色々な距離や条件に対応できる柔軟性は本当に素晴らしい。



酷い馬場で行われたステイヤーズSで二着に来る、イグアスの様なタイプが出るなら、



母父にスタミナ色の強いミルリーフやサドラーズウェールズが入ればダービーは勿論、凱旋門賞を勝つのも夢ではないかも。