第18回虎の穴『掃除機』後編二ヶ月後、音信不通になった住人の様子を見に、大家が部屋を開けた。 中には家財道具一式なくてもぬけの殻。 部屋の真ん中に銀色の金属製の掃除機だけが置いてあった。 「なんだ夜逃げか。いったいぜんたい最近はこんな輩が多くて困る。」 独りごち、大家はよっこらしょと掃除機を持ち上げ運び出すと粗大ごみ置き場に捨てた。 掃除機は西日を受けてキラリと光った。 完