一見、リノベーションという言葉ばかりが注目されていますが、前提には単に古いだけでなく、質の良い物件が既にある、だからそれを残して住むんだという考え方があ るのです。既存の建物のことを「ストック」といいますが、良質のストックがあってこそ、質の高いリノベーションができます。もちろん、今住んでいる家でもいいのですが、そのストックの良いところをどう見つけて活かすのか、それを考えるのがリノベーションの面白いところだと思います。すでに日本では1割以上の住宅が空家になっています。(総務省統計局、住宅・土地統計調査より)それでも新築の住まいをほしがる人が多いから、どんどん新築が建てられています。でも逆に考えると新築にこだわらなければ、日本ほど中古住宅が割安に買える国はないのかもしれません。海外では中古でもそんなに値下がりしませんし、逆に伝統的な歴史ある住宅は新築より高い場合もあります。ところが日本では、新築のマンションも20年も経てば半値くらいになっていることもありますし、一戸建てならば20年で土地だけの値段まで下がっているものもあります。あまり気に入ってもいない新築の住宅を無理して買うくらいなら、ストックをリノベーションして自分らしいスタイルのある住まいを作ることもいいでしょう。