驚き

女子テニスの伊達公子が現役復帰を表明。元世界４位の名選手だけにどこまで通用するか非常に楽しみである。先日、エキシビジョンマッチでグラフ、ナブラチロワと対戦した試合をテレビで見たが、伊達のライジングショットの技術は芸術の域にあり、現在のパワー化が進んだ女子テニス界においても展開の速さで十分勝負できるのではないだろうか。

ヒンギスがドーピング疑惑により引退に追い込まれたが、それまでのツアーで見せた彼女のテニスは素晴らしく、現在の女子トップ選手の一人であるシャラポワにも勝っていたことを考えると、伊達もそれなりの活躍はできるのではないだろうか。しかしながら、伊達の活躍には一つの条件がつく、それは常に１００％に近いコンディションで試合に臨むということである。もともと伊達はツアーのシステムに不満を持っていて、それが一旦は引退した時の原因の一つでもあったともいわれている。今のＷＴＡツアーは伊達の引退当時以上にタフなものになっている。そういったことを考慮すると伊達の活躍は対戦相手よりも自分のコンディションであるのかもしれない。