仕事から帰ってきた妹が、「今日ね、仕事に行こうと思ってバイクに乗ったの!そしたら、鳥のうんこが腕に落ちてきたんだよ。本当に朝から最悪!ついてないと思ったよ。」と、嘆いていました。
私も「確かに、朝からそれは災難だね。」と、口にしようとしました。すると、私よりも先に母が一言。
「え!そんなすごいことなかなかないよ!だって、鳥がうんちして腕に落ちてくる確率ってすごい確率だと思わない?それにうんちは運がつくってことだからお母さんはいつも運がついたと思うようにしてるの!」と、言いました。
私はその母の発言を聞いて、「母親ながら何てポジティブに人なんだろう。」と思いました。良く考えて聞くと意味のわからないことを言っているのですが、何も考えずに聞くと「確かに」と納得してしまいたくなるほどの説得力がありました。
妹は「最近ついてないこと多かったから、これから良いこと起こるのかな。」と半信半疑の様子でした。
私は「そのすごい確率で鳥のうんちが腕に落ちたってことは、本当についてない日だったんだと思うけど、良い方向にとらえることはいいことかもね。」と、心の中で呟きました。
客観的に見ていて感じたことは、同じ家の中にポジティブシンキングとネガティブシンキングの人間が存在するんだという状況が面白いと思いました。この2人の考え方を第三者として考えてみると、例え運が悪かったとしてもポジティブにとらえている母の方が幸せに人生を過ごしていると感じました。
何事もポジティブに変換することも人生を楽しむコツなのかもしれません。