絹弦の古琴 -9ページ目

絹弦の古琴

日本で古琴を習ってます

1年弱かかった「陽春」を完走した際

先生から「時間をかけて弾いていって

自分の『陽春』を作ってください」と言われて

ふんふんと聞いていたのですが

続けて

「でも、曲はどんどん忘れちゃっていいです」

と言われて、感心してしまいました

 

「忘れないように」を

言う人は多いけれど

これはなかなか言えないな

 

先生の名言、

ナンバーワンは何といっても

「聞いていて眠くなるのが

琴の音楽なんですよ。

それを眠くならないように

弾こうとするのが

おかしいんです」です

 

笑って聞いていましたが

今の琴をとりまく状況を

言い表していることに気づいて

結構重たい言葉になりました

 

さて、先生は最近久しぶりに

「古交行」を弾き始めたそうです。

以前、琴会で何度か弾いていたのに

すっかり忘れてしまって、新たに

打譜するつもりで琴譜と

向き合ったそうです

 

ツイッターにつぶやいて曰く

「全くの別曲に聴える。

この新鮮な感動は何だと思う。

五年の歳月がこの曲を変えたのか、

忘れることで曲が熟成したのか。

深夜に、琴の醍醐味を知る」


自分も、「陽春」を1回忘れて

改めて弾くときに何を思うのか。

5年たったら弾いてみよう。

そう思って譜面をしまい込みました