過酷な環境下での仕事だったため転職を考えておりました。
一人当たりの仕事量が多すぎたため、残業必須の労働条件でした。
そのため、一日の平均労働時間は11時間前後で、お昼休憩も１５分ほどだったと思います。
雑務や一般事務から本業まで、各社員がそれぞれ行わなければならないので時代とのギャップも感じておりました。
長い目で見たときにキャリアを形成し地盤を固めるという点で長続きしないと判断したため、転職活動に踏み切りました。
固定残業代があったため給料形態は同世代の水準よりもらっていた方だと感じましたが、実際の残業時間の半分ほどしか払われていない現状なので早めに区切りをつけてよかったと感じています。
業務量や仕事量が多いので転職活動自体をスムーズに行えませんでした。
基本的に休日出勤でしたので空いた時間が少なすぎず２年間近く就活をしておりました。
会社に退職の意向を伝えたときに全面的に拒否されてはおりませんが、所属拠点長、人事部長、理事長と何段階にも面談を行い、遠回りに考え直すように伝えてきます。
正直このサイクルも面倒になり心が折れていた退職希望者社員もたくさんいました。
無理やり引き留めることはありませんでしたがすぐに退職できなかった点は違和感を感じております。
基本的なことですが、たくさんの企業に応募して面接の回数を重ねました。
私自身人事部に所属しておりましたので、面接のフローやポイントはそれなりに抑えているつもりです。
しかし他の企業さんや業種では何を意識しなければいけないのかがわからないので、練習する意味で業種や職種にこだわらずエントリーしました。
その甲斐もあり、ある程度の法則やキラーフレーズ、履歴書でアピールした方が良い事柄などが理解できたと感じます。
自分らしさという根幹を見失ってはいけないので、エージェントなどの担当者には協力してもらうことを避けて活動していました。
転職してよかったことしかないと思っています。確かに給料は下がりました。
額でいうと２００万円ほど年収が下がりましたが、それ以上に休みは倍以上になり家族との時間や趣味の時間など人生が豊かになったと思います。
約２年間の転職活動の経験から就職指導の仕事にあたらせていただいているので、無駄な時間ではなかったと感じています。
人によって働き方や価値観はそれぞれなので一概にブラック企業とは言い切れませんが、私の働いていた職場はブラックだったと思います。
底辺を知ってしまったので、それなりの労働環境でも何も感じることなく業務にあたれる点で私自身のキャパが増えたので、今では感謝しています。
年齢や目的により転職する理由は異なると思いますが、自分の限界を決めつける必要はないかと思います。
自分の希望が全て叶うことはないので、妥協できる点とそうではない点をしっかり理解する必要があります。
ただ私の様に早く辞めないと健康や生活に差し障るようであれば、焦らず考えるのも一つかなと思います。
たまたま私は実績や経験で良い条件の転職ができましたが、必ずしもそうなるとは思いません。
時間に少し余裕があり長期的な目標として転職があるなら、そのために今の職場でスキルを身につける必要があると思います。
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