先日、6月13日(土)に日本木材青壮年団体連合会 令和2年度第2回理事会および特別講演会が行われました。前回開催時と同様、ZOOMのほかYoutubeにてLIVE配信されました。

 

さて、今回の特別講演会は、「木青連を創る、木青連が創る」というテーマでパネルディスカッション。多田会長、亀山直前会長、松原代行副会長のお三方をパネラーに、会長補佐の瓦野さんがコーディネーターを務めました。

 

日本木青連の綱領に沿いながら、入会のきっかけやこれまでの経歴、本業の業態などもご紹介いただきました。その中で、それぞれのお考えなどを聴くことができて、率直に、「聴いてよかった!特に日本木青連の会員歴が浅い人や新入会員にぜひ聞いてほしい。」という思いです。ホントに。

 

これまで何度か岩手でもOB先輩の話や、当時の出来事などをお聞かせいただく機会があり、それはそれでもちろんタメになります。

ただ、現役の全国会長、直前会長、次期会長予定者のお話をリアルに聞けるという機会は、個人的にあまりなかったので、とても新鮮でした。勝手ながら身近な距離感に感じましたし、個人的にはお三方と同世代ということもあって話がスッと入ってくることが多かったです。

 

自分のとこの会団でも日本あるいは地区への出向者は、ある程度固定化されている気がしているので、どんどん若手や未経験者が飛び込んで、いろんな情報にぜひ触発されてほしいです。

 

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今回のパネルディスカッションをざっくりまとめると

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・新しい価値を創造していかなきゃ(変える、壊す、新たにつくる)

 

・次の世代へ伝えるために価値をカスタマイズしていかないと

 

・やっぱり自分の力だけではできない。人へお願いして、協力してくれないとできない。その際は、どうやればお互いが生きるのか、相手にメリットを与えられるかを考える。

 

・仲間あってのこと。もっと深く広いつながりがほしい。

 

・同じ世代の仲間の動きは気になる。自分はどうなんだと自問自答する。

 

・木材を生かすためには木材だけではダメ。ヒトやコトもそう。他業種とコラボしていった方が、多くのいろんな木材の使い方が生まれる。

 

・企業や事業の規模の大小は関係ない。地域ビジョンとともに、ありたい未来、あるべき未来をもっと磨いて考える(バックキャスティング)

 

・木、木材は人と同じ。二つと同じものがなく、生涯未完成で、オールマイティな素材。

 

木材は住宅、建築物に使われることが機会も量も多く、それを軸に事業展開している木材業界の企業は多いです。しかし、周知の通り住宅着工数は右肩下がりとなり、岐路に立たされたり、チャンスとして一歩隣の業種や販路へ拡大したり、他業種とコラボして新たな価値を生み出したりと、ここ数年だけでも木材業界の企業はいろいろな動きを見せています。

 

ありきたりな話ですが、企業は持続的に利益を出していかないと存続できませんが、何のために、誰のために、何をするのか、誰とパートナーシップを結ぶのかを考えれば考えるほど、目先の利益だけではなく、SDGsでも取り上げられるバックキャスティングを考え始め、「それを実現するためには、今何をするか」につながっていくのだと思います。

 

行政がいうところの「協働」に近いものがあると思いますが、同じゴールや未来を考えているパートナーと一緒にお互いの強みを出し合うことで、それが実現していくのかなと思います。