一週間前、お客さんへ打合せにと、隣町を車で走っていたときのこと。
私の車を部下が運転し、助手席に私。
ちょうど小学生の下校時間だったようで、ランドセルを背負った男の子二人が正面からこちらに向かって歩道を歩いていました。
なにか不思議な動きをしていたので、部下と二人でMPを吸い取られないように気をつけながら、間もなくすれ違おうとする頃…
距離10mくらいはあったでしょうか。
一人の男の子の手に野球のボールが見えたので、「ああ、歩きながらシャドースローイングしてたのね。」なんて部下と談笑していると、
シャドースローイングしていた男の子の手からボールが放たれたではありませんか!!!
えっ…
部下と二人で驚くとともに部下にやや急ブレーキを。片側二車線の道路で歩道側を走っていましたが、追い越し車線の状況を確認して車線変更する暇もなかったのでブレーキを選択。
と同時に歩道から児童二人が申し訳なさそうな顔をしつつ、顔の前で手を合わせて拝む姿が見えた。ごめんなさい。
2バウンドくらいして、まもなく私の車に当たる頃…
「あー、ナンバープレートの上あたりに当たるんだろうなー」と考えながらボールを見ていると、向かってくるボールの赤い縫い目がしっかりと確認できた。
調子がいいバッターって、打つ瞬間にボールが止まって見えると言うじゃないですか。縫い目まで見えるとかナントカ。バスケ的にはゾーンに入った状態と言いましょうか。
「あれ?プレーしていないのに、なんでオレ、ゾーンに入ってんだ?」と錯覚するくらいボールが止まって見えたんですよ。
っていうか、こ、硬球?!
そう思ったときには、
ゴンッ!
鈍い音がするとともに、斜め前方、対向車線方向へボールが転がって行くのが見えました。
いいんです、いいんです。ノー問題!
擦り傷みたいになって、塗装が少し剥げていようがいいんです。
プロ野球選手を夢見て、偉大なピッチャーになるための新たな球種の握り方をマスターするためでしょうから。頑張れボーイ!
気をつけてな。人によっては、問題になるでー。