久しぶりの思いつきビジネスシリーズ。テーマも設けてみました。
「片づけ屋」はどうか。ただし、建築現場に限る。
ウチと取引するオプションプランとして用意。
弊社もハウスメーカー等とお取引をさせていただいていますが、「建築現場のキレイ」を保つために試行錯誤していることと思います。地場の工務店もその流れに乗っているかと思いますが、ハウスメーカーの方が意識が高いです。正直、弊社もお取引先によって「建築現場のキレイ」に対する取り組みに差があります。
敷地に進入した付近の掃き掃除やゴミ拾い、敷地内のゴミ拾い、敷地前面道路の掃き掃除、不要になった台木(木材)の回収などなど。今思えば、お取引先の考えどうこうは抜きにして、弊社としてはどの現場でも同じスタンスで取り組まないといけないですよね。これは反省です。
さて、ハウスメーカーのスタッフの「現場キレイ」の意識がものすごく高いとしても、現場に出入りする職人、業者までその意識・躾が徹底されているでしょうか。それこそその分野の究極であるディズニーランドのように。
この業界の人間なら、次のエピソードをご存じの方も多いと思います。
某工務店勤務の営業マンがとても熱心に営業活動をしていますが、建築現場が汚いために商談をまとめたいお客様を現場にお連れできずにとても苦労している。実物が一番説得力ありますので。しかし、現場が汚い。
そこで、業者会などで取引している職人、業者の前で涙ながらに「汚い現場だからお客様をお連れできません!!」と叫んだことを。
お客様と直に接している営業マンの意識と大きくかけ離れ、悪い意味で「いつもどおり」働いている職人、業者がいるのです。
お客様は一生に一度の住宅を建てる。そこに当然思いもある。
しかし、出入りする職人、業者の中には、これまでもこれからも建て続けていく住宅のうちの一棟に過ぎない。そんな思いを持っている人間も。いや、それすら考えない、感じない人間もいると思います。挨拶しない人もそう。
少し話は変わりますが、自分の部屋や家の空間、あるいは職場で片づけできない方っていますよね。建築現場に関わる人でもこういう人、絶対いると思うんです。どんなに営業マンや棟梁、職長が口酸っぱくいっても片づけられない人、片づけ方がわからない人が。
でも、建築現場はキレイにしたい、キレイを保ちたいわけです。施主様のためでもあるし、近隣住民のためでもあるし、次の施主候補のためでもあるし、会社のイメージもあるし。
そこで、例えばウチと取引関係にあるハウスメーカー、工務店の建築現場に限り、(プランにより)毎日片づけにお邪魔したり、納材時に徹底的に片づけしたり……などというのはどうでしょうか。
ただ、ウチはこれで採算を取るためのオプション料金設定を考えなければいけないし、専門スタッフも確保しなければならない。
あ、例えばダスキンとコラボして、建築現場プランを作ってもらうのはどうか。
でも客観的に見てどうなんでしょう。住宅って、人生の中でもかなり上位に入る高い買い物ですよね。
例えば、結婚披露宴を担当するホテル等のスタッフ、新車を担当するディーラーのスタッフ、彼らよりどうして住宅建築に関わる人たちは対応力が落とせるのでしょうか。クレームや給与(手間)のマイナスなど、自分に対するデメリットが実際に降りかかってこないと危機感やお客様の幸せのために…という思いが生まれないのでしょうか。
だから私はどんな仕事でもサービス(接客)業だと思ってほしいと願うのです。相手がいないと自分は仕事できない、稼げない、生きていけないのだから。
と言いつつ、人の振り見て我がふり直せ、です。
「現場キレイ」は全国的な先進事例を学ぶ必要がありそうです。