先日、ビフォーアフターで「潮漬けされた家」を見ましたが、費用は2,500万円くらいでしたか。久々に大きな金額だったような気がします。ちなみにこれまでの最高額は3,300万円とのこと。ローコスト住宅が加熱する一方で、資金があれば想いやこだわりを実現できる…ビフォーアフターは一般の方々にはそんな思いや考え方を醸成できる番組だと思います。こんばんわ、阿部高志です。
さて。今日は、とある情報誌で従業員満足の記事を読みました。
誤解がないように言っておきますが、私ももちろん顧客満足を重要視しています。決して軽視してタイトルをつけたわけではありません。
近年、「顧客満足(度)」という言葉がどこの企業でも当たり前のように使われています。顧客の満足がなければリピートされないので、それは当然のことです。
満足しなかった顧客から悪い情報が周囲へ一気に伝わることがあります。その逆で、企業の良い情報ってなかなか周囲に伝わらないものなんですよね。よほどの満足度がないと。
リピート率を高めたり、ファンにさせるための"よほどの満足度"を顧客に与える…つまり「顧客をいかに感動させるか」というテーマで顧客満足に取り組んでいる企業も多いと思います。
ただ、その一方で従業員満足を顧客満足よりも優先する企業も少なくありません。これも考えてみると、納得できました。
顧客を満足させる、会社を通して社会貢献する…などは、まず自分が満足していないとできない活動だと思います。たとえば、自分がお金なくて困っているのに、お金を寄付できますか?ほとんどの人はそうじゃないですよね。
顧客を満足させるには、自分が満足していないといけない。
従業員が"自分のために"働ける企業、チームワーク・コミュニケーションが良い企業、自分が必要とされていることが実感できる企業……私たち自身、彼ら自身が本当にやりがいを持って仕事ができているのか。この観点は確かに重要です。CSRでも「従業員」という要素は重要視されています。
となると、個人的に注目するのは企業の「理念」だと思います。
みなさんの企業の理念は何ですか?キレイな言葉が理念として、社是としてただ並んでいるわけじゃないですよね。理念やその真意に共感して、賛同して、やりがいを持って本気で働けますか?
今、私はこの製材所の理念作りをしています。創業者や祖父、父がどんな思いで今までやってきたのかは正直わかりません。ひどい言い方ですが、もしかしたら「父がやってきたから…」という惰性だけでやっているのかも知れません。
製材所の存在が問われている(と思っている)現在、私たちは何を考えて動かなければならないのか。
ハウスメーカーの住宅が立ち並び、乾燥材で製品が流用され、昔ながらの製材所で製材した部材を使うことが少なくなりました。それでも地場のビルダーさんが作る住宅では、製材が必要な部材があります。ということは、規模は極めて小さいかも知れないけど需要があるということ。
ここを足がかりに、製材で業界を変える、製材で社会を変えるという思いや視点を持ち、考えながら仕事をしていくのも一つの道だと思います。このまま流れに任せていると、本当に製材所は消滅しかけます。なんとなくの感覚ですが、失礼ながらこの業種・業界は自ら動こうとする人が少ない気がします(調査もまだ何もしていません)。難しい業種というのはわかりますが、気概を持つ人が少ないというか。。。
目の前の数字とばかり戦って、経営って成り立つのか。半年、1年、3年、5年後…を考えているのか。
来年は特に新築物件がさらに減少するという予測が出ています。製材所として社会や市場での存在価値を高める活動をしていくのか。それとも、なりゆき任せで極小規模で存続していくか。はたまた川上・川下を目掛けて問屋やビルダーへと事業拡大・事業転換するのか。
とにかく、経営や事業についていろんな視点を持ちながら活動し、自分の引き出しをたくさん作ることですね。