最近の陽気につられて冬タイヤを外そうと思ったが、今月中にもう一度雪がたくさん降る日がやってくる!と信じて疑わない息子です。



今日の午前中、パートナーシップについて考えさせられました。


住宅を建てるには大工さんがいて、そこには建てるために木材が必要です。その木材は弊社のような製材所が納入したりするわけです。ですので、大工の棟梁とコミュニケーションをとることは必要最低限の要素だと思います。


誰でもそうですが、忙しない時やうまくいかなかった時など、それが顔や態度に出たり、時には人に当たってしまうことがあると思います。職人気質というか、この業界ならではというか、現場トップである棟梁の意見・考えが絶対であり、最重視されるのは当然のことだとは思いますが、時に必要以上に辛辣に当たられることもしばしば。


まあ、そういうのにも、この業界に入る前から想定していたことだし、そして実際に体験しているので、今ではそれが普通の感覚になっています。


ただ、責任転嫁はどうかと…。



私自身、業界2年目ということや、まだ30歳の若造ということもあって、知識や技術面に関して軽視されるのは仕方がありません。その不足を少しでも補おうと、これまで別の業界で培ってきた接客力や営業力、地域と関わる手段などなど自分のできることを今の仕事に活かす!という気持ちで従事してます。


専門的な知識、技術が不足していることから、まずは自分を売ること。関係を売ること。信頼関係を築くことが目標となり、接客やその対応に気をつけています。


現場では、自分がやらなければいけないことは当然行い、やった方がいいことは棟梁に聞いてみたり、と現場にとって良いと思うことを考えながら木材の納入をしています。つまり、冒頭にも言った通り、自分や弊社にとって現場に足を踏み入れる上で、棟梁とコミュニケーションをとることが一番重要なことです。



先日、お邪魔した現場。まずは棟梁の指示通りに木材を納める。これだけなら誰でもできること。私じゃなくて誰でもいい仕事。ここからがポイント。少しでも木材をいい状態で使用できるように配慮する、現場を綺麗な状態で維持する等を考えて納入した後に動き始めます。


その時は木材を分けて建物の内と外に置いたので、ブルーシートが必要かどうか、そして、かけていった方がいいのか確認しました。現場によっては、『すぐ使うから、いらないよ』とか『かけなくていいけど、置いていって』と言われる現場もあります。それでも天気に関わらず、そして建物の内外に置いたことにも関わらず、ブルーシートについて必ず棟梁に聞きます。ましてやこの日は、空が曇ってきて雨が降り出しそうなこともあったので。


そして、帰ってきた言葉が『いい(いらないよ)。』でした。


外においた分をすぐに使うのか、置いた隣にある木材の中で使用中のものがあるのか、そこはわかりませんがその言葉どおりにブルーシートを差し上げませんでした。そして外の木材置場の横には綺麗にたたんであったブルーシートがあったので、『使用後や雨が降ったときは、こっちを使うんだな。』と判断しました。


その後、トラックで進入してきた現場付近の道路を掃き掃除して、現場を後にしました。


後日、追加注文があったので、今日の朝に配達。大工さんたちがまだ来る前だったので、建物の外のブルーシートにかけられた木材置場に納入しました。納入し終わると、ちょうど大工さんたちと棟梁が現場に来ました。


『おはようございます!』と挨拶すると、棟梁が開口一番…


『オイッ!お前、なんでこの前ブルーシートかけていかねんだっ!!』



…え?



『お前、ブルーシートかけていかねえし、置いていったのか?!』


『いいえ。』


なぜそう言われているのかわからないまま、とりあえず話を聞きました。


『ブルーシトかけろって言っただろうがっ!!お前、バカか!言ったこともできねえのか!!』


は……い……?


正直、前回のやりとりをそのまま教えてあげようかと思いましたが、なぜだか相当怒り心頭のようで、今なにを言ってもダメなんだろうな…と判断し、とりあえず謝りました。たぶん時間か人か場所を変えないと、事実さえも棟梁には言い逃れにしか聞こえないんだろうと思いました。ですので、一言も言い返せずその後も棟梁の言葉に対して『申し訳ございません』、『すみません』、『失礼いたしました』と謝り続けるだけ。


そしたら、謝ったら謝ったで、『はい、はい、と返事だけ良くていいと思ってんのか!!仕事なめてんのかっ!!』と。最後には『会社(発注先)には言っておくからなっ!!』と。



これには私は相当頭にきました。


私は、自分のやったことを良く評価してほしいとは思いませんし、自分の至らないところもまだまだあると思います。そもそも自分の評価は自分で決めることではないから。ただ、何かをしたい、してあげたいという思いで考えたり、動いたり、確認したりしてきたのに、それを何があったか知りませんが気分一つですべてをナシにされるのはちょっと…。


仕事に対して真摯にやっているつもりだし、現場では緊張しながら対応しているつもりです。ただの気分屋で言われるのは我慢できますが、事実を曲げられて100%こっちが悪いと言われると…。


この方は仕事も真面目で、現場も綺麗にしてる。1回話しただけでわかりますが、物事に対して筋が通っていないとダメな方。ですので、こちらも自然とひたむきに頑張る、頑張れるわけですが…。



住宅を建てる上で、発注先(ハウスメーカーやビルダー)や大工さんがどう思っているかは知りませんが、基本的には「地域に良い住宅を残したい」、「施主さんの要望どおり、いや、それ以上の感動を与えたい」というようなテーマで取り組んでいるはずなんです。ですので、棟梁、大工を始め、そこに関わるすべての業者が同じ方向を向いて同じ思いで家づくりに従事しなければいけないはずなのに。


とすれば、家づくりに関わるすべての人が対等なパートナーシップのもとで働かなければいけないはずです。


どうしても業界特有の「棟梁が一番偉い」ということは昔から残っているとしても、最低限の敬意は関わる人すべてに払わないといけないと思っています。誰が偉いとか関係ありません。特に施主さんにとっては。対等に話せないし、信頼関係もない。なんですか、これ。少し是正してほしいと思います。みんなで同じ目的(一つの家をつくる)に向かっているのだから。