
この小説を読んだきっかけは映画を見たからです。もう25年ぐらい前「日の名残り」が映画になったのを見て文庫本を買いました。
英国の大邸宅の執事であった主人公が何年振りかでかつての女中頭と再会する。かつて女中頭はこの執事に好意を持っていたけれども、執事の方は職務に熱心で気付かなかったのか、気付かないふりをしたのか。
その二人が再会し淡々と近況を話し合っただけで別れる、そんな映画の終わりが気に入ったのでした。
(私って未完の恋が好きなんですね)。出演していたのはエマ・トンプソンとアンソニー・ポプキンズ。
英国の名門の大邸宅の執事の仕事ぶりがすごく重々しく感じられる映画でした。
この映画もう一度見ようかとか、「わたしを離さないで」も読んで見ようかなどと思いました。
以下はあとから書き足しました。
この本を読んだのは50代の終わりだったと思います。今回80を過ぎて改めて二人が別れる最後の部分を読み返しました。二人は最後までミスター○○、ミセス○○とお互いに呼び合っています。
最後に視線を合わせたとき初めて男は女の目に涙を見る。こういう毅然とした別れもいいな、なんて思いました。