映画「渚にて」 | mimiの独り言

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この映画は1959年に作られたものです。

内容は1964年第三次世界大戦が始まり、核兵器が使われたために、死の灰で北半球の人類が全滅、汚染は南半球にも迫っている、と言う状況の下でのオーストラリア・メルボルンでの人々の暮らしが主です。

人々は残された日々を海辺で遊び、鱒釣の解禁を早めて、渓流釣を楽しみ、或るものは命がけのカーレースに挑戦したりと、精一杯生きようとします。そして最終的には安楽死の薬を飲んで死んでゆく、そんな映画です。

帰る港をなくしたアメリカの原子力潜水艦がメルボルンに入港するところから映画は始まります。
その潜水艦の艦長とメルボルンの女性との恋も映画に花を添えます。

私はこの映画を20代で見ました。冷戦の真っ最中、、こういう日が来るかもしれないという気がしました。それがビデオになって1990年代に二度目を見ました。全人類が死んでいるはずの時代に、そんな映画を見るのが何となく不思議でした。

そして数日前ツタヤでDVDを見つけ、三度目を見ました。今や核を持つ国は50年前よりはるかに多くなり、核は持っていても使えない兵器になりました。

今映画を見て思うのは、自分の死が目前になった時の人間の生き方です。それは70を過ぎた今の私に通じるところがあります。

映画の中、安楽死の薬をもらう長い行列が出来、人々はクールにそれを受け取っていきます。あんなに人間は冷静に死ねるものだろうかと思います。若い夫婦が子供に薬を飲ませることを悩む場面はありますが。

全編に流れるオーストラリア民謡のワルティングマチルダが印象的です。

http://www.youtube.com/watch?v=l_o8vX8lGss

上のURLはこの映画のラストです。
母国で死ぬために帰ってゆく潜水艦を海辺で見送る女主人公の横顔がきれいです。
人々が死に絶えたメルボルンの街に「兄弟達よ、まだ時間はある」と書かれた横断幕が風にはためくラスト、それがこの映画のメッセージなのでしょう。