「問題があります」 佐野洋子著 | mimiの独り言

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今回の音訳テープの校正は、佐野洋子著のエッセイ「問題があります」でした。

佐野洋子の著書で私が一番最初に読んだのは絵本の「おじさんのかさ」でした。
次がやはり絵本の「100万回生きたねこ」。両方とも私の好きな絵本です。

その後エッセイ「役にたたない日々」を読んでこのブログで取り上げました。
http://blogs.yahoo.co.jp/mimi19361936/54686407.html

今回も印象に残る文がいくつかありました。

「九十過ぎのじいさんが冬山に死にものぐるいで登ったり、海の中にとび込んだり、鉄棒で大車輪をやったりする。そして年齢に負けない、と大きな字が出て来る。私はみにくいと思う。年齢に負けるとか勝つとかむかむかする。年寄りは年寄りでいいではないか。」

「芸術と信仰ほど、水と油のように反発するものはないと私は思っている。芸術とは、捨てるに捨てられない自我が生むものである。信仰とは自我を捨てるものではないか。」

「夫婦は中から容易に破れるが、外からつついて壊そうとしても決して壊れないものである。妻子持ちの男と不倫するお姉ちゃん、やめときなさい。骨折り損です。
多分それは愛ではなく情だからである。愛は年月とともに消えるが情は年月と共にしぶとくなるのである。」

私は著者の年齢や病を淡々と受け入れ、愚痴ったり悲しんだりせず、さりげなく生きている姿勢が好きです。それは「役に立たない日々」でも感じましたが、今回もその生きる姿勢に共感や羨望を感じて読みました。

まだ読んでないのですが「神も仏もありませぬ」というエッセイで小林秀雄賞を受賞しているということを略歴から知りました。次はそれを読みたいと思っています。