食事の量の多さにはいつも困惑しました。
ツアーなので食べるものは決まっているのですが、席に着くとまず飲み物のメニューを渡されます。水だけ頼む事も出来ますが、メニューの先頭はまずワイン、水は申し訳のように最後の方に載っています。
昼からワインも普通のようです。長い昼休みが必要なわけがわかります。
ワインは大、中、小があります。小がピッコロ、これは楽器の名前と同じなのですぐ覚えました。グラスワインぐらいの量かと思って注文したら、ボトルの半分ぐらいの量がありました。350mlぐらいだと思います。
二人連れなら半分ずつ飲めますが、私はそれが出来ないので、だんだんワインは飲まなくなりました。
正式な食事はまずアンティパスト(前菜)、プリモピアット(パスタとかリゾット)、セコンドピアット(メインディッシュで肉や魚)、ドルチェ(デザート)、最後はコーヒーなど飲みます。ドルチェも音楽の発想標語と同じなので面白いと思いました。
ツアーの食事はいつも前菜は省略されていました。
私は大抵パスタなどを残していました。
イタリアの中年を過ぎた女性の中には異常発酵したみたいに異様に太い人がいます。イタリア式食事を毎日摂ったらそうなるのも無理ないと思いました。
妻があんなになったら夫の気持ちはどうだろう? 肥満が原因の離婚なんていうことはないのかしら。
あんな巨体と同じベッドで寝たら相手が寝返りを打つたびに地震のように揺れるんじゃないかしら。
もしかすると同じ食事をするから夫も太っていて、とても同じベッドでは寝られず、とっくに別々のベッドで寝ているかもしれない。
私は例によってそんな下らない想像をしてしまうのでした。
食事はいつもとても美味しく、和食が恋しくなる事はありませんでした。