10月28日。
きょうはおかあの命日。21回目。
地元を離れて長いからか
命日という実感が
年々薄れていく
おかあの妹、私の叔母は
私たち姉妹のことを「娘」のように
私たちの子のことを「孫」のように
大切にしてくれている
叔母は
「それが慶子(おかあ)との約束だった」
と言う
そんな叔母のイケてる💃話をもうひとつ。
おかあが旅立ち
しばらくたった頃に、突然、
叔母からいただいたプレゼント
Cartierの時計
……え
こ、こ、こんなお宝、プレゼント、って……
アワアワした気持ちは
当時も今も変わらない
家にあるものの中で
無論一番高価で、唯一のブランド品である
「私もいつ死ぬかわからないし~、
保険解約した~!
あんたたちに、おすそわけ~」
実にあっけらかんと。叔母らしい。男前。
息子が産まれてからは
時計をする機会もなくなり
しまったまんまだったが
叔母と電話したあとに
時計のメンテナンスをしてもらおう
命を吹き込もう、身につけよう
と思い立ち
場違いもはなはだしい店舗へ
その時計が、昨日、
メンテナンスを終え
私の手元に帰ってきた
メンテナンス費用は
ひーーーー
どこまでもアワアワ
はい、次いってみよー!
「姉に全部与えてもらったから」
いいえ、たくさん与えてもらったのは
こちらの方です
最後まで責任を果たそうとする
まわりに迷惑をかけまいと
気持ちよくけりをつける
そんな叔母の姿勢には
ただただ尊敬します
そんな大人がそばにいて、よかった