ブリッジを切り出して、サドルの溝を加工し、ピン穴を開けます。
一般的な、弦を結んだり引っ掛けたりする方法も考えましたが、主にデザイン的な見栄えを優先して、ピンタイプを採用しました。
  

トップ面には僅かにアールがついているので、底面のフィッティング加工をします


塗装前に、ボディにピン穴を開けておきます。塗装後に開けると、塗膜面が割れてしまう事があったりするので、事前の備えとして。


両端を成形し、作成完了
 

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指板表面を削り、厚みを調整


ピンクアイボリーの端材から、5ミリ径のポジションを切り出して、埋め込みます
   

フレットを打ち込んで


サイドポジションを入れます。ピンクアイボリーから切り出したかったのですが、さすがに2ミリ径で切り出す技がないので、諦めました。白とか黒は合わないので、ピンクアイボリーの濃色部分に近い(と思われる)、鼈甲柄のポジションを採用しました。
 

指板には、ツヤ消しのラッカーを軽く塗布してみました。


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接合完了。ネックとボディの接合は制作過程の中で一番の山場なので、完了すると、ようやく一息です。
 

指板もピンクアイボリーです。角材から何枚か切り出しましたが、このグラデーションの感じが気に入り、採用。


位置決めして接着します
    

指板材には、オリーブウッド


ブラック&ホワイトエボニーなども候補にありました。


しかし、やはりピンクアイボリー指板で正解でした。
 

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フレイムの出ている端材からロゴを切り出し
 

ヘッドにレイアウトして溝加工し埋め込みます。
  

ナフサでシミュレートすると、こんな色合いに。シミュレートしながらのロゴの切り出しは、結構な時間を要します。


これで、ボディとネックがそれぞれ完成しました。
 

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ペグ穴を開けます
 

リーマー加工をして


ペグの取付を確認
 

"Pegheds"というメーカーのペグで、ギア比は1:4。一般的なギア比1:1のペグに比べると、かなりスムーズにチューニングができる優れものです。デザイン的にも秀逸だと思います。ですが、残念ながら現在は生産中止の模様。

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ヘッドの大きさはネックの幅よりも広いので、イヤーを接着して幅を稼ぎます
 

ネックと同じ角材からヘッドプレートを切り出し、ラフカットして接着
  

詳細は省きますが、ヘッドの形状と、ネック幅との関係にはもっと注意を払うべきで、後々、思慮の無さを実感しました。

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