こんにちは、あべ治療院の阿部裕次です。

今回は現場で感じ、改めて忘れてはいけないのだろうなと思う内容になります。


治るとは、元に戻ることではない



現場で日々感じるのは、

「治る」という言葉の奥にある“期待”と“焦り”です。


多くの方は、

「痛みがなくなる=治る」

と思いがちですが、

実際のからだは、もっと複雑で、もっと優しい仕組みを持っています。


からだはいつでも、

“今の自分を守るための姿”になっている。

つまり、凝りや歪みも一種の「防御反応」です。

それを「悪いもの」と決めつけて取り除こうとすると、

またすぐに別の場所に緊張が生まれます。


本当の意味での「治る」とは、

「本来の自分のペースに戻ること」

なのかもしれません。



深層筋のサインに耳をすます


当院では、

表面をもみほぐすのではなく、

神経と血流をコントロールする“深層筋”に働きかけていきます。

これは「マイオセラピー」という治療でもあります。


この深層筋は、ストレスや緊張、長年の癖によって硬直しやすく、

表面のマッサージでは届きにくい場所にあります。



そこに静かに刺激を与えることで、

からだ本来の回復スイッチが入ります。


それは“何かを足す”のではなく、

“本来の回路を再び流す”ような感覚です。

たとえるなら、

冷えた泉が少しずつ動き出し、

澄んだ水がからだをめぐり始めるような――そんな時間です。



「治す」ではなく、「整う」を手伝う

マッサージでも薬でもなく、

深呼吸のような施術の中で、

からだは自ら整っていきます。


施術のあとに出る「眠気」「だるさ」「温かさ」なども、

回復のサイン。

血流が動き、神経が再び働き始める証拠です。


「からだって、こんなに頑張ってたんだ」

そう気づく瞬間に、

“治る”プロセスが始まっています。



最後に

あべ治療院での時間は、

「整える時間」であり「思い出す時間」でもあります。

自分のからだがどう感じているのか、

どんなサインを出していたのかを、

静かに聴いていく時間です。


そして、

“治る”とは、

無理をやめる勇気でもあると思うのです。


あべ治療院

阿部裕次


📍東京都中野区・あべ治療院

💆‍♂️マイオセラピー認定院(都内5院のみ)

🌿静けさの整体 ― 五感から整えるケアを提供しています。


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