こんにちは、あべ治療院の阿部裕次です。


治療を続けていると、明らかに“変わっていく人”と、そうでない人がいます。


もちろん、来院される方に優劣はありません。

みなさんそれぞれの背景があり、生活があり、事情があります。

けれど、

“治っていく人の共通点”というのは、確かに存在します。


今日はその中でも、

とてもシンプルで、だけど本質的な2つの共通点について書いてみたいと思います。


① 継続していること

60分の施術でも、回数を重ねていくうちに、

からだが「次はこう動こう」と覚えていくのです。


例えば、

4週に1回、6週に1回など、

少し間隔を空けながらも“継続している”方。

このような方々は、筋肉の深層部の反応もスムーズで、

施術がどんどん奥へ届いていきます。


決して「通わなければ治らない」という意味ではありません。

ただ、身体というのは“繰り返しのリズム”で変化していくもの。

それが、治療としての継続です。


反対に、「つらいときだけ来る」方の場合、

どうしても身体が緊急対応モードのままです。

その場では少し楽になっても、また元に戻りやすい。

身体に“整うリズム”がまだ育っていないのです。



② 素直であること

もう一つは、意外なようで、とても大切なことです。


良くなっていく方に共通しているのは、

「ありのままを受け入れている」という姿勢。


「どうしても治したい」「早く良くなりたい」という気持ちは誰にでもあります。

けれど、治療の世界では、

“力を抜ける人”が、いちばん変わっていきます。


「これもやってみたい」「あれも気になる」と頭で考えるよりも、

いま受けている施術を、

ただ信じて、感じてみる。


それだけで、筋肉の反応も、神経の流れも、全く違う方向へ動き出すのです。


これは、信仰や精神論ではなく、

神経生理学的にも説明できる現象です。

緊張している人の身体は、深部まで信号が届きにくい。

逆に、“委ねられる人”は、身体がそのまま変化を受け取ります。



 「治る」ということは、信頼のプロセス


からだは、想像以上に正直です。

その「条件」とは、

継続のリズムと、素直な受け入れ。


つまり、「信頼」です。

60分という時間の中でも、

この信頼が育っている方は、

からだの変化がまるで別次元のように現れます。


お伝えしておきたいこと


良くなるスピードや方向は、人それぞれです。

「あなたの身体は、あなたのペースでしか変わらない」

というのが、あべ治療院の基本の考え方です。


だからこそ、無理をせず、焦らず、

自分の“からだのリズム”を信じてみてください。


痛みや不調の裏には、必ずメッセージがあります。


最後に

もし、今あなたが「なかなか良くならない」と感じているなら、

まずは“回数”や“内容”よりも、

「どんな気持ちで受けているか」を振り返ってみてください。

からだは、思っているよりもずっと聡明で、

あなたが向けた“やわらかな意識”をちゃんと感じ取ります。


あべ治療院

院長 阿部裕次