本当はどちらも臆病な動物

近付くとアイツに傷つけられる

出会っちゃダメなのにこうして出会ってしまった


……ここは死んだフリ

あたしなんか食べてもおいしく無いんだから

目をつぶりその場で横になった

早くアイツがどこか行ってしまうのを願いながら

アイツが近寄ってきた

あたしの上に覆い被さり

確認するかのように顔を近づけ舌を耳に這わせてきた

ビクッ…

「こんなんで俺はごまかせねーよ」

バレた

怖くて怖くて体中が震える

「……ごめんなさい ごめんなさい 何でもするから許して」

「じゃぁ…あんたでこれから遊んでやる 俺を楽しませたら解放してやる もし失敗したら…あんたを殺す」

「…な、何して遊ぶの?」

本当はすごく怖くて

失敗したらどうしよう

怖い

怖いよ

「ナニってセックスに決まってんだろ ちゃんと俺に協力しろよ 」

……無理無理無理無理

こんなの絶対イヤだ


「…ほ、他の遊びにしま…せんか」

「決定権は俺にある」








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「……ッ……痛っ」

体中の痛みであたしは目を覚ました

どうやら気を失ってしまったらしかった

動くのが辛くてうまく歩けなかった

アイツがいない

チャンスだ

早くこの場から立ち去りたい

その思いとは裏腹にうまく前に進めなかった


「俺から逃げられると思ってんの?」

後ろから低い声

見つかった

振り返ることなく走り出した


アイツに足の速さで勝てるはずもなくあっさりと捕まった





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クマさん(擬人化 とニンゲンのおにゃのこ
な話