外はもう薄暗くなってしまった

今部室に残っているのは俺と阿部だけだ

部長の俺には練習が終わった後もこうしてやることはいっぱいある

そんな俺を阿部がさり気なく手伝ってくれる

「なぁ、花井」

「ん?」

今まで黙っていた阿部がふいに口を開く

阿部がこっちをじっと見つめる

そんな阿部に何となくどきっとした

「お前と田島って付き合ってんの?」

「なッ…何……い…いきなり…何言って」

阿部の言葉にびっくりするくらい取り乱してしまう情けない俺

これじゃぁ…まるで肯定してるみたいに思われるじゃないか

「別に男同士だとか…そんなの気にする必要は無いと思う」

阿部の言いたいこと…意図することがわからない

結果…俺は黙って話の続きを待った

「だからさ…試してみようぜ」

「…な……何を?」

情けないくらい声がかすれうまくしゃべれなかった

阿部がニッと軽く笑うとこっちに手を伸ばしてきた