本日、一つのお別れがありました。
生きていれば色んな別れがあるけれど、
久しぶりにコタえる別れでありました。
10年弱、うちの家の愛情をたっぷり受け取った、
「かなちゃん」が先程その生涯を終えました。
「かなちゃん」はセキセイインコです。
決して高級とは言えない。
値段もペットショップにいけば2000円くらいの「並セキセイインコ」です。
今から7、8年前。道端にポツリと落ちていた鳥に、
おかんが何気無く手を出してみると、
ヒョコッと乗って来たのがかなちゃんでした。
「かなちゃん」という名前は、
最初あいつを見た時、
うちの家の誰もがカナリアだと思ったところが由来です。
しかも雌の。
だから「カナリアのカナちゃん」。
しかし動物博士のおじいちゃんに聞いたところ、
実はセキセイインコでしかも雄だと言う事が判明しました。笑
その日からあいつの名前は「かなすけ」。
こんなちょっと適当な始まりだったかなすけと阿部家との出会い。
たかがペットの鳥・・・。
まさかこんな大きな存在になるとは夢にも思いませんでした。。。
かなちゃんはうちの家族によくなつきました。
僕らが出かけようとすると、泣き声を変え、寂しいですよーって事をアピールしてきた。
かごを開けてやっても出るのを嫌がる。
外に出ても飛ばずに歩く。
すぐ止まり木から落ちる。
眠たくなったらあくびする。
止まり木を枕にして寝る。
動きはトロイ。
他の鳥の鳴き声にビビる。
こんな不思議さ満開の鳥でした。
とにかく鳥らしくない変なやつでした。
4年ほど前、一度瀕死になった事がありました。
僕が次の日大学受験を控えていた日です。
心配になった僕は病院に連れていきました。
袋に入れらて体重を計られる姿に不安を覚え、
その時は正直もう諦めかけていましたが、
もらった薬で元気になるかなちゃんを見て、
なんて生命力だと驚かされました。
まぁ普通、鳥は死ぬ寸前まで、
弱った様子を見せないらしのですが、
甘えたのあいつの事だから、
きっとしんどい“そぶり”なんだろうなと思ってましたが(笑)
今日は逆に“そぶり"を見せてはくれませんでした。
今まで全く“鳥らしさ”を見せなかったあいつが、
最後に見せた“鳥らしさ"が、
寂しくもあり、またカッコよくもありました。
本当に最期の時はしんどいそぶりをせず、
こっちの心配を最小限に抑えて逝きました。
一番世話をしたのはおかんでした。
大学に入りあまり家に帰らなくなった俺に変わり、
愛情はかなちゃんに注がれてました。
今日おかんが泣きながら言った、
「生き甲斐が無くなった」の言葉は、
大袈裟ではなく本音でしょう。
それほどおかんだけではなく、
うちの家に占めるかなすけのウェイトは大きかったのでしょう。
世話のやけるやつでしたが、
本当にかわいく、
癒しを与えてくれるあいつでした。
もっと遊んでやりたかった。
いつまでも生きていると思ってたかなすけと、
まさかこんな急にお別れすることになるとは思いもしなかったので、
気持ちの整理はまだつきませんが。
あのかごにはもういなくなってしまったので。
一先ず言っておこうかな。
「うちに来てくれてほんとにありがとうな。。。また向こうで!」