アベ中教授は、アベーバが死滅するのをただじっと見つめているしかなかった。
いや、アベ中教授がアベーバの死を看取ってやれることさえ、ありがたく思わなければならないのかもしれない。というのも、アベ中教授は非常に重大な過ちを犯してしまったのだ。
事件は、1日目の夜に起きた。アベ中教授は、店員に対する憤りとアベーバを救えない悔しさを胸に、ただ只管自転車を走らせていた。すると__
「ガッシャン!!」
アベ中教授は、顔面を思いっきり電柱に打ち付けた。アベ中教授の眼鏡は、跡形もなく崩れていた。
「眼が~~~~~~~~~!!」
注:アベ中教授は、天空の城ラピュタのムスカ
ではない。
ただ、アベ中教授は異常なほど石頭なので、頭がい骨は無事だった。しかも、不幸中の幸いというべきか、アベ中教授の家は目の前にあった。なぜか普通に見える目で家へと帰ったアベ中教授は、鏡を見て愕然とした。
「眼が~~~~~~~~~!!」
注:繰り返すが、アベ中教授は、天空の城ラピュタのムスカ
ではない。
アベ中教授は、眼から血が出ていることに気付かなかった。
アベ中教授は、入院することになった。
「こんなときにiPS細胞があれば…」
残念ながら、アベ中教授は山中教授ではないので、人類にとって何の役にも立たないaBE細胞しか持ち合わせていなかった。
アベ中教授は、入院することになった。当然、病室に顕微鏡などを持ち込むことはできない。アベーバの命は、絶望的となった。
しかし、アベ中教授は、アベーバのことだけではなく自分の心配もしなければならない。アベ中教授は、失明の虞があったのだ。
異変は、入院2日目の昼、つまり、アベーバが死滅する約6時間前に起こった。
「眼が~~~~~~~~~!!」
注:またまた繰り返すが、アベ中教授は、天空の城ラピュタのムスカ
ではない。
アベ中教授の視界が、見る見るうちに霞んでゆく。緊急手術が行われた。アベ中教授の頭の中は、自分のアホらしい(←というよりアホ)行動に忸怩たる思いを感じていた。アベ中教授は、非常に後悔(公開ではない)していた。
「楽しみにしてた今週の『けいおん!』
がぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!」
アベ中教授は、実はアニヲタであった。
手術は、3時間で終了した。奇跡的に、アベ中教授の視力は完治していた。
家へと帰ったアベ中教授は、鏡を見て愕然とした。←またかい
「口が~~~~~~~~~!!」
アベ中教授の口から、大量に出血していた。
アベ中教授は、急いで病院へと向かった。しかし、アベ中教授は無傷だった。なぜなら、その血は血ではなく昼ごはんのオムライスのケチャップだった。
余計な時間を費やしたアベ中教授は、アベーバを見て愕然とした。
「あ、忘れてた…」
残り時間は、1分を切っていた。今でこそアベーバは必死に活動しているが、あと数十秒するとアベーバは死滅する。アベ中教授は、なすすべもなく、ただアベーバを見守るしかなかった。
「ありがとう、俺のaBE細胞…」