橋下知事は2008年8月、現庁舎(大阪市中央区)の老朽化に伴い、旧WTCへの全面移転を表明していたが、東日本大震災で周辺は震度3だったのに、55階建て(256メートル)の同庁舎は約10分間揺れ、約360か所損傷。
最上階付近の振幅は約2・7メートルに達した。
専門家は「震源が近い南海地震では、振幅は5倍の12メートル以上に及ぶ可能性がある」などと述べ、これを受けた橋下知事は耐震補強を追加し、現状のまま第2庁舎として活用する道を探る一方、「庁舎として使えないなら、全面撤退も考える」と表明。
報道陣には「本庁舎としては難しい。自分の思いで変な方向に突っ走らず、助かった」と語った。
府咲洲庁舎に本庁舎を全面移転する構想については、府議会は2度、移転条例案を否決した。
しかし、大阪都構想を掲げる橋下知事はその後も、「将来の都庁にしたい」と全面移転に意欲を見せていた。
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