本日は、【みょうが】についてです。





■ミョウガ(茗荷/みょうが)とは

●ショウガ科・ショウガ属 (英)Japanese ginger 

ミョウガは本州から沖縄まで自生する多年草で、ショウガの仲間です。生姜などと共に花も茎も香味野菜として日本では古くから親しまれていますが、食用に栽培しているのは日本だけで、日本でしか食べれない野菜のひとつです。

●みょうがを食べ過ぎるとバカになる?

古くからの言い伝えでは、あまりたくさんみょうがを食べるとバカになると言われてきましたが、安心して良いようです。

これは、釈迦の弟子の一人「周梨槃特(スリバンドク)」という人物がいて、彼はいつも自分の名前すら忘れてしまうほど物忘れが激しかったそうです。
その彼の墓に生えていた草(みょうが)に、名前を荷って死んでいった彼にちなんで「茗荷」となずけたそうです。

●花みょうがとみょうがたけ

ミョウガは地下に地下茎を伸ばして広がります。

地表に伸びている葉が付いた茎の様なものは茎ではなく偽茎と言われるものです。

そして、赤い芽の様なもの、詰まりミョウガが土から顔を出すのですが、これは花のつぼみのようなものなんです。なので、ミョウガの事を「花みょうが」と呼んだりします。

また、土を盛るなどして偽茎と呼ばれる葉の部分を軟化栽培した竹の子のようなものを「みょうがたけ」と呼びます。






■ミョウガ(茗荷/みょうが)の産地と旬の時期

●ミョウガの主な産地は

花ミョウガは高知県のハウス栽培で通年出荷されており、その生産量も圧倒的に日本一。全国の75%~80%を占め続け、2009年は4582トンにもありました。
そのほとんどは施設栽培で生産されています。

一方、生産量は秋田7%、群馬5%程で高知県に続く両県では主に露地栽培で生産されています。

またミョウガタケは作っている所が少なく、宮城県が有名で、次いで京都となっています。農林水産省の統計データを見る限り、その他には群馬が僅かに作っている程度で、ほとんど他では作られていないようです。



●ミョウガの旬は

高知のハウス栽培もあり、通年流通していますが、通常6月から10月過ぎの夏から秋にかけての間が旬になります。

その中でも夏のものは「夏みょうが」、秋に採れるものは「秋みょうが」と呼ばれています。おおむね「秋みょうが」の方がふっくらとして大きいようです。


■美味しいミョウガの選び方と保存方法

●美味しいミョウガを選ぶポイント

◆スーパーなどでパック売りされている物のほとんどはハウス栽培されたものです。ふっくらと丸みがあるものを選んでください。

◆自生している物を収穫する場合は、白い花が咲く前の物にしてください。

◆自生している物のミョウガタケは、先の葉が開く前のタケノコのような形の物を収穫します。葉が開くともう硬くて食べられません。





●ミョウガの保存方法

ミョウガは乾燥しないようにラップか袋に包んで冷蔵庫の野菜室に入れておきます。4~5日は持ちますが、香りが身上の食材なので、なるべく早く食べましょう。

切った物はラップでピッタリと包み、冷蔵庫に入れておきます。
ミョウガは独特の風味とシャキシャキした食感が命です。

どうしてもというなら冷凍する事も出来ますが、シャキシャキ感が損なわれ、香りも弱まってしまうのでお勧めはしません。

冷凍した物は味噌汁の実にするか、炒め物に使いましょう。


■ミョウガの調理のポイントと主な料理

●ミョウガの下処理

◆ミョウガの香りは繊細で揮発性が高いので、使う寸前に刻むようにしてください。刻み置きして時間が経つとあの独特の清々しい風味はかなり弱ってしまいます。


◆アクを抜くため、刻んだ後にさっと水にさらします。長時間さらさないようにしてください。香りも無くなってしまいます。


◆さっと湯通ししてから酢やビネガーに浸けると赤みが増し色鮮やかになります

●ミョウガの刻み方

◆繊維に沿って

繊維に沿うように細く切る場合は、ミョウガを半分に切り、それを縦に視界角度で斜めに刻んでいきます。この切り方をすると、白髪ねぎと混ぜたりした時に綺麗に見え、シャキシャキした歯触りが活かせます。
 


 
◆繊維を切るように
この切り方は、まず半分に切ったものを、輪切りのように刻んでいきます。

これだけでみじん切りに近い感じに仕上がるので、食べた時に口の中でごわごわするような事がなく、冷奴などのトッピングにも豆腐になじみやすく良いでしょう。
 
 


●主な料理

◆あくまでも香味野菜なので大量には使いませんが、サラダやマリネ、和え物、酢の物などにすると風味、歯ざわりがアクセントになります。冷奴やそば、そうめんなどの薬味にも美味しいですね。


◆ミョウガはショウガの仲間で、香りも似ていますが、ミョウガの香り成分の方が揮発性が高く、加熱すると香りが薄れてしまいます。

それを考慮して調理する必要があります。ソテーしたものは魚料理などの付け合わせにも適しています。適度にほんのりとミョウガの風味が残ります。

◆天ぷらや素揚げにしてもおいしいです。もちろん、揚げたてでないと香りは楽しめません。

◆パスタのトッピングにも合います(^_^)コクのあるトマトソースや、さっぱり系のクリームソースなど。

◆みょうがたけもほぼ同じような使い方ができます。


■ミョウガに含まれている主な有効成分と効用

●アルファピネンという精油成分

みょうがの独特な香りはアルファピネンという精油成分によるもので、発汗、呼吸、血液の循環などの機能を促す作用があります。

●ホルモンバランスを整える効果

生理不順、更年期障害、生理痛などに良いそうです。




本日は、この辺で失礼致しますm(_ _)m

最後まで読んでいただきありがとうございました☆(^_^)