環は一人前をペロリと平らげた。よほど腹が減っていたのだろう。

「おかわりあるぞ」

「うん食べる!!」

皿を持って立ち上がろうとするとふいに服の裾をひっぱられた。バランスを崩しまた座り直す形になってしまった。

「どうした?」

「やっぱりいらない…」

「なんだ具合悪いか?」

環は首を横にふってにっこりと笑った。

「あたしもう帰るね」

そばにあったカバンを乱暴に掴み、立ち上がった環の顔にはもう笑顔はなかった。

「あ、ああ…」

環をアパートの外まで送ることにした。普段の俺なら絶対こんなことなんかしないはずなのに。今はただ不安だった。環をこのまま帰してしまっていいのだろうか。迷子の子猫を見捨てたような気持ちになった。


…続く


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久しぶりの更新です。
タケシ嫁にこないか。