誰も悪くない | セバスチャン阿部『アベーバブログ』

セバスチャン阿部『アベーバブログ』

by 阿部健一<松竹芸能>

どーもー。乾燥肌です。最近のマイブームはボディバターです。

昨日、友人3人と電車に乗っていると酷い酔っぱらいに出くわしました。

50歳前後であろうその男性(以下酔い男)はボックス席を一人で独占しながら、ものすごいボリュームの声で喋っているのです。

そのしゃべり方の間がどお考えても二人で喋っているような間で喋っているのです。

「え~!人生ってのは何があるかわかんねえだよ!」

「・・・」

「人生相談?笑わせるな!はっ?」

「人生相談するやつが悩んでるのに人生相談なんかできるか馬鹿野郎!」

「だからあ・・」

といった具合です。



最初は友達三人と笑っていたのですが、延々と15分ぐらい続けられるので段々と腹がたってきました。


まわりを見渡しても乗客は皆、険しい表情を浮かべていました。


まあしょうがないかぁ。


と諦めていると僕らの向かいに座っていた僕らと同年代ぐらいであろう男性(以下若い男)が立ち上がり酔い男の説得に当たったのです。


しかし、若い男が酔い男の肩に手を当てながら説得をはじめると酔い男は

「おい!触るな!触ったら犯罪ですよ?分かります?警察呼びますよ!」

と、綺麗な逆ギレ。


それでもめげずに若い男が説得を続けていると、信じられないことに酔い男は若い男に向かって


「おい!おまえ酔っぱらってんな!?いい加減にしろよ!?」


と、まさかのシラフの若い男に向かって酔っぱらい野郎発言。



この時ばかりは、乗客全員の

「え~~!!??」

が聞こえてくるようでした。


むしろ全員少し笑ってしまっているような空気感に包まれました。


もはや、ヒーローvs悪の構図。

車両内全員が若い男を応援していました。早くこの男を黙らしてくれ!追い出してくれ!何とかお願いです!ヒーロー様!そんな歓声がなりひびくような車両の中、突然酔い男性がかすれたような声でこう叫んだのです。



「俺はな~!」





「弟が死んだんだよ!!」






車両内の空気が一変しました。


一番可哀想なのは、若い男性。


ヒーローから悪に転落したような空気。


しかし、そんな中僕はまだその言葉を鵜呑みにはしてはいけないと思っていました。


なにせ、酔っぱらいなのですから。



なにせ・・・




酔い男性は次の駅で、片手にはビニール袋いっぱいに入ったビールの空き缶を、もう片方の手には、ビニール袋いっぱいに入った花と果物を持って降りていきました。




もしかしたら、二人で喋っていたように見えたその男性は弟さんと喋っていたのかもしれませんね。





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