みなさまこんばんは!

品川区議会議員のあべ祐美子です。

 

女性のみなさん、乳がん検診は

受けていますか?

いまや、女性の11人に1人はかかるという乳がん。

私も身近に、乳がんで入院・手術をした女性が

複数います。決して他人事ではありません。

 

この週末、連合東京中南女性委員会のセミナーで

乳がんについて学びました。

お話しいただいたのは、

聖マリアンナ医科大学付属研究所
ブレスト&イメージングセンターの
小泉 美都枝先生です。
 

内容は

・日本では乳がんは増え続けている

・日本は諸外国に比べ若い層での発症が多い

・低い検診の受診率

・検診方法とセルフチェック など。

 

小泉先生のお話の紹介の後に、

品川区の乳がん事情と

検診についても書きますねニコ

 

日本の乳がん事情

 

まずは、乳がんの罹患数の変化です。

 

 

ざっくりしたグラフですが…

過去35年間、増加の一途をたどっており、

特に2005年あたりから、急増しています。

理由として、ストレスの増加や食生活の変化が

挙げられているそうです。

乳がんができて2センチくらいのしこりになるには

数十年かかるそうです。

 

気になるのは、年齢です。

40代から50代の、現役世代での乳がんが

年を追うごとに増えています

 

 
妊娠・出産期に乳がんが発覚する方もいるそうです。
がんの進行具合と妊娠週数で、とるべき方策も変わります。
 
 
上の表にある通り、
セルフチェックで見つけるのは、しこりが
2㎝以上になってからが多いようです。
検診なら、2センチ以下でも発見できて
生存率もぐっと上がります。
早期発見には、定期的な検診が大切ですね。
 
乳がん検診とセルフチェック
 
検診の方法には、大きく
マンモグラフィ―とエコーがあります。
 
マンモグラフィは、乳房を板で挟んで縦と斜めの
2方向からX線でがんの有無をチェック。
なんであんなに痛いことするんでしょう…えーん
でも挟んで厚みを薄くすることで
画像を鮮明にして見落としを減らすだけでなく
X線の被ばく量を減らす効果もあるそうです。
 
但し、乳腺の発達した若い乳房の場合は
マンモグラフィより超音波の方が
適しているそうです。超音波は動かしながら
狭い範囲を見ていくので、
医療者が習熟していないと見落とすこともあるとか…
 
 
年齢や体の状態によって、
検査方法を組み合わせるのが理想的だそうです。
 
小泉先生、ありがとうございました。
 
品川区の乳がん事情は?
 
品川区でも死因の1位は、がん。
この機会に品川区の
乳がん事情も見てみましょう。
 
 
まずは罹患者のグラフです。
年々増えているのが分かります。
 
次に、がんの死亡者数の統計です。
乳がんは毎年、女性のがん死亡の
3位前後となっています。
 
年齢別にみると、
死因上位の肺がんや大腸がんは
後期高齢者が3分の2以上を占めるのに対し、
乳がんや子宮がんは、比較的
若い世代に多いのが特徴です。
子宮がんや子宮頸がんについても
別の機会に書きたいと思います。
 
 
そして! 品川区の75歳以下の
乳がん死亡率(10万人あたり)が
全国平均や東京都平均よりも
3割も高いではないですか!
今、このブログを書くために
資料を読んでて気づきました。
近年の急増に、何か要因があるのでしょうか。
これは宿題だわ・・・
 
これらの数字は、品川区の
詳しく書いてあります。
ご関心のある方は、ぜひお読みください。
 
品川区の乳がん検診は?
 
これはもう、ぜひ検診を受けていただかねば。
 
品川区の乳がん検診は
・34、36、38歳の方
 右矢印問診と超音波(500円)
 
・40歳以上の偶数年齢の方
 右矢印①問診とマンモグラフィと超音波(1000円)
②問診とマンモグラフィ(500円)
*40~50代、閉経前の方は①をお勧めしています。
 
いずれも、該当年齢の誕生日の前月に
受診票が郵送されてくるので、
対象の医療機関を予約して受診できます。
30代から乳がん検診をしている自治体は
多くないのではないかと思います。
 
詳しくはこちらもご覧ください。下矢印
 
ところで肝心の受診率ですが。
欧州や米国は軒並み80%以上なのに対し
日本は40%。品川区では25%程度
 
昨年から、コロナ禍で
受診控え、検診控えをされている方も
少なくないのではと思います。
受診状況によっては、
受診券の期限延長も
提案しなくてはと考えています。
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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