『ラリー』


隣の芝が青過ぎて
目が潰れてしまいそう
思わず目蓋を伏せたら
もう開けられなくなった

「諦めがつくくらいなら
最初から要らなかったんだ」と
悟ったフリもできないなら
眩しくて仕方ないあの光に
手を伸ばさなくちゃ

選んできた道の正しさを
証明したいんじゃなくて
間違いながら辿り着いた今を
嘆きたくはないから
いつかあなたの前にだって
胸を張って立てるように
弱い自分に負けちゃいそうな昨日から
這い上がってきたんだ


こんなにも情けないのは
僕を笑う誰かのせいじゃなく
それをとても恥ずかしいと思えてしまう自分がいるからだ

辛いことから逃げ出して
「報われない」なんて嘆いてる
この醜態は何だ?
鏡の中の臆病者と
いい加減 向き合わなくちゃ

誰に笑われたって構いやしないと言った
あの日の自分に恥じない今でいたいから
いつかあなたの前にだって
胸を張って立てるように
弱い自分に負けちゃいそうな昨日から
這い上がってきたんだ