大晦日の今日。


精神科病棟入院中の僕はいつもと同じ1日を過ごした。

朝起きて、顔を洗って、ご飯を食べて、少し横になって、ゲームして、またお昼ご飯を食べて、テレビ見て、少し横になって、歩いて、今、晩御飯を待っている。


早く、この生活から抜け出したい。そう思う自分と、もう2度と、入院前のしんどい自分には戻りたくないという2つの相反する感情が入り乱れる。


おそらく人生で、1番しんどかったのはと問われると、入院前の、不安発作頻発で自分の体を自分が思うように動かせなくて、自分のことをあの手この手で殺そうとする声と立ち向かっていた時だというと思う。


では、2番目に辛いのはと聞かれたら、それは今この時だというと思う。退院を待つまでの、この日々、この無限にも思える時間。


何かをするのも、テレビを見るのも、横になって目を瞑るのも、全てが1秒1秒を過ぎさらせるためのもので、それがとにかくしんどい。


家に帰れば、あんなことができるのに、こんなことができて時間が潰せるのに、と考えてしまう。



まず、それが間違いだ。


いま、僕はなぜ入院しているかというと、休む、という治療をするために入院しているんだ。


ただ時間を潰したり、無理やり“休むってことをする”ためにいるんじゃない。


おそらく、今までの休職期間、“休むってことをする”ことに全力すぎて、しんどくなったり、仕事と重ねてしまったりしていたんだと思う。


だから、今、僕が身につけないといけないのは、”休むってことをする“ことじゃなくて、”休む治療“をすることだ。


何もしなかったり、ただただだらだらしてみたり。何か無理に休むためにするんではなくて、何もしない事でこころとからだを休める。

そんな時間が必要なんじゃないかなあ。



大晦日の今日。

なんでもない曲を聴きながら涙が溢れそうになる今日。

無理に休むことをすることを、やめてみよう。


新年は、しっかり休息を取ることのできる年の初めでありますように。


良いお年をお迎えください。