精神科入院中の僕。

夜になると、寂しさが襲ってくる。

今思えば、子供たちの大きな遊びごえや、一緒に遊ぼうと言ってくれていた事、一緒の食卓を囲んでご飯を食べるとこ、Switchでマリオパーティをすること、寝息を聞きながら眠ること、抱きしめられる、抱きしめてくれる存在がいること、心から、大切なものだったんだなと思う。


そんな寂しさが溢れ出してきて、30歳代も半ばの大の大人が、昨日、ワーカーさんに向かって


恥ずかしい話、寂しいのでもう早く帰りたいです…


と駄々をこねてしまった。


“んーー、お薬の調整中ですからねぇー、すぐにというわけにはいかないんじゃないですかね。生真面目な人は戻ってきやすい傾向にもあるので、ここでじっくり、焦らない事ですよ!”


精神科って、任意入院なんですよね。自分が退院を望めば退院できるんです。


見通しが立たないのが嫌なんですよ!いつまでもまだですね、じゃあ心がもたないんですよ!


ワーカーさん

“先生も、そんなに長くいる人じゃない。一月中には帰るような人だ、って言ってましたよ。今は不眠のところでお薬調整が難航してるみたいなので、そこが落ち着いてから考えましょう!今落ち着いているからといって、それはこの入院っていう刺激の少ない世界での適応はできるようになってきたって事で、家に帰るとまたいろいろな刺激があって、それに適応していかないといけない。まずは外泊、なんていうのを私の方からも、時が来れば、押していきますね”



ぐうの音も出せない僕。間違いなかった。

今、入院という特殊な環境下で守られているからこそ、気持ちの安定が図られているのも事実。家庭には一切の信頼がおける妻だけではなく、身体的にも精神的にも成長途中の子供たちが3人いる。

そして、自宅に帰るということは今度は復職を考えないといけなくなるわけで…


妻にもLINEしてみた。


ねぇ、退院したいって、駄々こねたら怒る?


“(先生に)怒られるし、怒りますよ。

お薬も調整中でしょ?

私も寂しいです。でも、今帰ってくるとしんどくなりますよ。家では子供たちが毎日喧嘩だし、今も隣で殴り合い…“



ですよね。妻は妻で、寂しい思いもしながら、

おそらく早く帰ってきて欲しいとは思いながらも、早く帰りすぎてもぶり返す可能性が高いことを知っているからこそ、ダメですとはっきり言っていくれる。1人で3人の子達をワンオペ育児しながら…


改めて、すごく強い女性だなと思いました。



そして今日。

年内最後の診察があった。


”どうですか?“


はい。とても気分としてはいい状態です。ただ、夜が寝つきが悪いのと、中途覚醒が多いのが気になります。足のソワソワ感もまだ残っていますが、すごく気になるわけでもありません。


”なるほど。眠りに関しては薬を調整してみましょう。足のソワソワ感は今飲んでいる薬でも出る可能性はあるんですが、じっとしていられないくらいでなければ様子を見ましょう。“


はい。ありがとうございました。

(帰りたい・・・・・・・・・・・・)


”では、年内最後になりますので。失礼します“


ご退室なされました。


早く帰りたいですとは駄々をこねませんでした。

結局、薬も調整中だし、足のソワソワ感ももう少しようすを見たいし。


寂しいけど。。。


今日の空は雲が多め。