退院はいつだ?

いつになったら解放されるんだ?


という思いが強かった今月の初めから、早くも2週間がたった。


その間に先生の診察もあり、僕が、いつ退院っていう明確な日にちが知りたいです!と駄々をこねた。


精神科の特性上、明確にいつまでって言うのを決めるのは難しいらしい。症状に波があって、良い状態でも悪くなるかもしれないから。


それでも、先生は、あんまり僕がしつこいもんだから

“それなら、1月31日の月曜日、月末退院ということにしましょうか”

と言ってくれた。


よかった。これで明確な目標というか、あと何日、というのができる!と少し安心した。


お薬の副作用か、足のむずむず感というか、貧乏ゆすりが多く出ていた。それを減らすためにお薬調整が始まった。

それが長引く場合はまた、退院日は伸びるかもしれないけど…と釘を刺されたが、それだけは阻止したかった。


コントミン、というお薬の影響で足のソワソワ感が出ているのだろうと考えられた。


朝、昼、夜、寝る前全てに2錠ずつ入っていたものがまずは1錠に減らされ、次の週に昼のみが無くなった。


全体の量が減った時に、まずは眠気が少なくなり、日中の思考がクリアになった。

足のむずむずは程度はかなり減った。以前は足をこれでもかというくらいに揺すらないといられないくらいだった。

昼のみ減った時にも、1段階足のむずむずが減った。作業をしているときや、足を伸ばして座っているとき、足を組んで座っているときなどには出なくなった。


気分的にも落ち着いている。

少し、今地震が起きたらどうしようとか、病気になったらどうしようという何でもない不安が襲ってくることがあったが、この時読んでいた本に助けられた。


あるがままを受け入れる、森田療法の概要について書かれた本だ。


不安をないものにするのではなく、不安は不安としてあるがままに受け入れて、目的本意の行動を取ることができるようにするというのが森田療法の特徴だった。そういう思考の仕方をするだけで、随分と心にあふれてくる不安というのはたち消えていくような気がした。


帰ってから普通通りに生活ができるだろうか、また人の視線が気になるのではないか、復職に向けて動きだすことができるのだろうか、また苦手な人を見ると不安発作が起こってくるんじゃないか、というような不安に対しても、それをあるがままに受け入れて、その時に、逃避行動を選択するのではなく、目的本意に沿った行動を選択していくことで体をストレスに慣らしていく、そういう事をしていかないといけない、と思えるようになった。


実は、帰りたい帰りたいと駄々をこねていた頃、帰ってからのストレスとの向き合い方はまだ見えていなかった。結局、おんなじようなことを繰り返すつもりだったんだ。しんどくなって、急遽受診して、入院になる。任意入院だかと権利を行使して帰っていたら、きっと同じようになっていただろう。


でも今は、帰ってから自分のとるべき思考の仕方や行動方法がわかる。

それをわからせてくれたのは、結局入院期間を長くとったからこそ、心に余裕が生まれて、そういう本を読んでみる時間が取れたからこそであると感じている。



まだ半月、時間がある。もう一息、自分に自信をもって退院できるように。

入院中にできること、静養すること、作業療法に参加すること、歩くこと、本を読むこと、なんでもやってみようと思います。


あと、退院まで2週間。