どうも、あべかわです。

 

 

読者さんのエピソード連載記事

 

車に乗せて欲しいママ

 

 

 

今週のまとめです。

 

 

どうぞー!

 

 

 

 

 

 

第51話

 

 

みどりさんと、直接会って話をしたい…。

 

迷惑をかけてしまったという自覚はあったので、菓子折りを持ってお宅にお邪魔することにしました。

 

 

 

 

 

 



みどりさん視点

 

 

仕事から帰宅して、夕食の支度をしているとインターフォンが鳴りました。

 

 

 

 

 

確認してみると…

 

 

 

 

 

 

 

 

うわっ…!

 

 

 

カメラに表示されている姿を見て思わず身構えます。

 

 

 

 

 

 

ガソリン代の話を持ち出して以降、あちらからの接触はなかったからこのまま距離を置けると思ったのに…

 

 

 

 

 

 

 

おこがましいかも知れませんが、最初は親切心からだったのです。

 

 

それが、こんなことになるなんて…

 

 

 

 

 

 

第52話

 

 

避けていたママ友がまたアポなし訪問…

 

 

振り返ってみると、雨の日に彼女を車に乗せたことが始まりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だんだんと、通勤の途中であおさんを駅で下ろすというのが当たり前になってきました。

 

なんだかそうなると断りづらくて、正直ちょっと面倒だな…と感じる日もあったのですが、ご近所さんだし、このままいけば小学校の学区も一緒になるので仲良くしていこうと思っていたのです。

 

 

 

ですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初こそ、すごく感謝して何度もお礼の言葉を口にしていたあおママ。

 

 

でも、段々と私への態度がなおざりになってきたというか…。

 

見返りが欲しいとか、ものすごく感謝をしてほしい、というわけではないのですが…。

 

毎日送っているのに、もうちょっとぐらいこっちに気を遣ってくれてもいいんじゃない?と不満が募っていきました。

 

 

 

 

 

 

第53話

 

 

あおさんを車で乗せてからというもの、送迎をアテにされるようになってしまいました。

 

ご近所さんだし、会社への通勤経路の途中なので、駅に送って行くぐらいはまあいいかなーと思っていたものの…。

 

 

次第に、乗せるのは当たり前、といった態度を取られるようになっていきました。

 

 

 

なんだか押し負けて、私が休みの日はあおさんに連絡をすることになってしまいましたが…

 

 

よく考えたらおかしくない?

 

 

すごくモヤモヤしてきて、正直乗せたくないなー…と思い始めていました。

 

 

 

 

 

ネックなのは

 

子供同士が仲が良い!

 

同じマンション!

 

保育園も同じ!

 

ってこと…

 

本来ならば仲が良くなる要素なのですが、こうも寄り掛かってこられるとかなりしんどいです…。

 

 

でも、「お互いさま、頼って」と最初に口にしたのは私のほうだし、送ってあげるのは当然!と腹を括るしかないんだろうな…。

 

グチグチ言ってもしょうがないし、切り替えて行こう。

 

 

 

 

 

しかし、考えを改める出来事が起きたのです。

 

 

きっかけは、あおさんの息子くんが

 

「車に乗って帰りたい」

 

と言い出したことでした。

 

 

 

 

 

チャイルドシートがないから、子供を乗せるなんて危なくてできません。

 

 

車に乗ることを諦めるよう、あおさんがうまく息子くんに言ってくれるかな、と思っていたのですが…

 

 

 

 

何も言わない…

 

 

 

 

 

 

 

 

ええーーーーっ…

 

 

 

確かに、マンションが一緒なので帰りに送ることはできるのですが、子供をチャイルドシートに乗せずに車を走らせたら道交法に違反するし、何より命の危険もあります。

 

 

 

そこはあおさんが子供に言い聞かせてよ…

 

 

 

けれど、いつまで経っても黙っているあおさん。

 

 

 

仕方なく、私からそれはできないということを伝えました。

 

 

 

 

 

 

あおさんに対しては、多少…いやけっこう、厚かましいところがあるなと感じていました。

 

 

でも、ご近所同士、言いたいことはあれどそれは飲み込んで、何とか付き合っていこうとは思っていたのです。

 

 

 

けれど、あおさんのこの後の発言は、私にとって決定的な溝を作るものでした。

 

 

第54話

 

 

チャイルドシートがないから、子供は乗せられない…。

 

そのことをあおさんの息子くんに伝えました。

 

 

息子くんは残念そうでしたが、すぐに納得してくれました。

 

 

 

しかし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

あおさんは

 

 

「ちょっとぐらいなら平気」

 

 

と言い出したのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のことを慮ってくれているなら、「ちょっとくらいなら大丈夫」なんてことは言わないはずです。

 

 

極端な考えかもしれませんが、この人は、子供がチャイルドシートで事故に遭っても、私が道交法違反で切符を切られても構わないんだ、と思ってしまいました。

 

 

ご近所さんだし、子供たちは仲が良いし、お互い様だと自分に言い聞かせてやってきましたが…。

 

 

 

やっぱり、私は使われていただけで、あおさんはこっちの都合なんて、ちっとも考えていなかったんだ。

 

 

 

そのことを思い知らされました。

 

 

 

 

何とか、子供を送るのは断ってその日は帰宅しましたが…

 

 

 

 

 

 

 

言い訳なのですが、私は八方美人なところがあって、人に何か言われるのが嫌なので、断るのも苦手です…。

 

 

送って欲しいと頼まれると、断る事よりも送ることのほうが気持ちの負担が少ないので、ついつい言われるがままに従ってしまいます。

 

 

このままだと、ずーっと都合よく使われる人になってしまう。

 

 

でも、どうやって断ろう…。

 

 

 

断っても、頼み込まれたら、断りきれないかも…ネガティブ

 

 

 

第55話

 

 

 

あおさんの送迎をやめたい!

 

でも、中々言い出せずにいました…ネガティブ

 

 

 

 

 

 

 

そんなある日、たまたま参加した習い事の送迎であおさんとバッタリ。

 

そこで彼女は、「習い事の送迎をして欲しい」と言い出したのです。

 

 

 

 

 

冗談じゃない!

 

 

その場は逃げてきましたが…

 

 

 

 

あおさんは、「たまには電車で連れて行く」と言いますが、習い事の場所には駐車場があり、車で行くほうが早いのに、どうして駅まで子供を連れて行き、電車賃を渡して時間をかけて行かせなければならないのか…。

 

もし引き受けてしまったらそのまま済し崩し的に送迎が私の担当になってしまうことは目に見えています。

 

 

ちなみに、息子は習い事に乗り気です。

 

 

正直、習い事をしないほうが断りやすいのですが…。あおさんのことを理由に習い事を諦めさせるのも癪です。

 

 

帰宅後にあおさんから習い事の件で連絡がきていたので、送迎はできないことを伝えました。

 

 

 

 

チャイルドシートの有無は関係ありません。よそさまの子供を乗せていて、万が一事故でも起こしたら大変だし、責任取れませんから。

 

 

しかし…

 

 

 

 

 

 

 

あおさんは全然あきらめず、「大丈夫!」ばかりをメッセージで繰り返します。

 

あなたが大丈夫でも私は大丈夫じゃないんですけど…!

 

 

全然、こちらのことを考えてくれません。

 

 

メッセージではらちがあかないので、直接話をしなければ、と思いました。

 

 

そして翌日。

 

 

保育園で会ったあおさんは、私が何か言う前に、開口一番「送迎を頼みたい」と言ってきました。

 

 

直接断ったのですが、自分の都合を話すばかり。

 

 

 

ああ、もういいや…。

 

 

 

 

 

 

 

やっと、言えました。

 

 

なおもあおさんは食い下がってきましたが、振り払うようにしてその場を去りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

私が送って行かなければ、今日はあおさんが困るだろう、という予想はできました。

 

 

 

でも、そうなったっていいや。

 

 

あおさんが困っても、別にいい。

 

 

それで怒って距離を置かれるなら、むしろありがたい。

 

 

そんな気持ちでした。

 

 

 

第56話

 

 

習い事の送迎も、あおさんを駅に送るのも、もうやめる!

 

そう決意して、あおさんを乗せずに出勤しました。

 

今までずっと言えずにモヤモヤを抱えていたけれど、これでやっと解放される…。

 

 

 

そう思っていたのですが、なんと、あおさんは自宅にアポなしで訪れました驚き

 

 

そして…

 

 

 

 

 

「通勤でかかったタクシー代の一部を負担して」

 

 

と言い出しました。

 

 

 

 

 

 

確かに、私が送って行かないと困るだろうとは思っていました。

 

あおさんがこちらに対して憤りを覚えたとしても、それでいいと割り切って置いていきました。

 

 

だけど、まさか、それでタクシー代を払わせようとするなんて…

 

 

なんて、非常識な人なんだろう。

 

 

 

最初の好意を踏み躙られたように思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、「半年間、乗せたぶんのガソリン代を払って」と言ってやりました。

 

 

さらに、駐車場代や車検代、車代など、少しの相乗りの人に請求するのは非常識なものまで。(もちろん本気で取り立てをしようとまではしませんが…)

 

 

相手が非常識な人なら遠慮なんてもう要らない、そう思ったので、非常識な請求と理解しながらも、全力で突き放しにかかりました。

 

 

 

 

 

 

それから少しの間は、私があおさんを避けていたこともあり連絡もなく過ごせていたのですが…。

 

 

 

またまた忙しい夕方の時間帯に鳴るインターホン。

 

 

 

 

 

 

 

彼女が、また来たのです…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、ほんとに、無理!!

 

 

関わりたくない!!!

 

 

 

 

 

しかし、画面の向こうのあおさんの表情は、以前来たときとは少し違っていました。

 

 

 

 

 

 

※ここからあおさん視点です!


第57話

 

 

みどりさんに対して失礼なことをしてしまいました…。

 

お詫びの気持ちとして菓子折りも持って、直接話をすべく再びお宅に向かいました。

 

インターホンを鳴らしましたが…

 

 

 

 

 

インターホン越しの声は冷たく、私が来ていることは分かっているはずなのに出てもくれません。

 

少し前ならば、ムカッときたかもしれませんが…

 

発端は私なので、そういった気持ちも湧きません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みどりさんは、もしかしたら、また私が何か文句を言いに来たと思っているのかもしれません。

 

 

謝りたいってことを先に伝えないと…

 

 

 

 

 

 

インターホン越しに伝えましたが、返事はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扉の向こうで、みどりさんは何か考え込んでいるようでした。

 

 

 

 

 

 

 

続きます!

 

 

 

キラキラ キラキラ キラキラ

 

今週のまとめは以上です!

 

次回のまとめは

 

10月2日に公開予定です。

 

 

キラキラ キラキラ キラキラ

 

 

 

 

 

 

キラキラ キラキラ キラキラ