明日はいよいよ高梨選手の復帰戦の日です。
もともと今年の3月に本当は試合が出来ているはずだったのですが、この時期な事もあり延長になってしまい
7月13日に変更になりました。
そして今回も本当だったら満員の高梨選手の復帰を心待ちにするお客さん達の前でもう一度シングルマッチが出来るはずだったのですが、
これまたこの時期な事もありお客さんの前で試合はできなくなってしまいました。
しかしながら今回は配信という形で市ヶ谷にてマットプロレスという形で高梨選手の復帰戦として闘うことが出来ます。
見に来るはずだったお客さん達は当然やるせない気持ちでいっぱいだと思いますし、もちろん私もそうです。
そして口に出さないけれどもなにより1番やるせない気持ちなのは高梨選手だと思います。
お客さんの前で試合が出来ない事はもちろん残念な事ではありますが、
私にとってこの試合が出来る、高梨選手ともう一度闘えるという気持ちが1番大きいので
この形に対する気持ちの変化は全くもってありません。
高梨選手の持つユニオンMAXのベルトに挑戦したのが2020年の3月24日。
「試合でお客さんが湧こうが、湧かまいが、関係なくて、何より勝ち負けが1番大切なんだよ、だからどんな形でも勝てばいいんだよ」
と鈴木秀樹さんは私に教えてくれました。
私もその通りだと思っています。
この試合、私は1分ほどで高梨選手をどんな形であれ倒し、ベルトを手にしました。
ですが私はリングの上で泣くというとっても恥ずかしい行為をしてしまいました。
勝った嬉しさから来る涙ならいいけれども、私のあの時の涙は高梨選手を怪我させてしまった事に対しての申し訳なさに対する涙でした。
とにかく私は未熟でした。本当に心底情けなかったです。
そして高梨選手を倒したのに申し訳なくて泣いている事が何より高梨選手に対して本当に失礼な事をしたと思います。
高梨選手は私よりも悔しい気持ちでいっぱいなはずなのに、マイクを持って私を鼓舞してバックステージに下がっていきました。
それからもう約1年半もの時間が経ちました。
「常にこの試合で試合が出来なくなっても納得出来る様に試合をする」
という「やりすぎ家」の家訓をしっかりと心がけて試合をしているつもりですが、
この期間はそういう思いの中でも頭の隅には
「絶対に欠場してはいけない」
という思いが強くありました。
それは高梨選手との試合があったからです。
勝った負けた、試合内容に対する悔しい気持ちやいろんな感情はもちろんありますけど、
自分の中で時間がかかっても納得していない試合は今まで1つもない私ですが、
1つだけ納得出来てない試合がこの高梨選手との試合です。
だから私はどんな形であったとしても必ず高梨選手の前にもう一度立って
自分が納得できる形で終わらせるまで走り続けると胸に誓っていました。
そして高梨選手が帰ってくるまでユニオンMAXのベルトを持つということを約束しましたが
今、私の腰にユニオンMAXのベルトはありません。
ですが明日は第14代ユニオンMAX王者として、
そして第4代アイアンフィストタッグ王者、第52代BJW認定タッグ王者として
高梨将弘を全身全霊で叩き潰したいと思います。
終わった後はどんな気持ちになるのか少し怖いですがとにかくアストロノーツ独学闘魂でブレずに闘います。
ナーシャ!
配信のURLはこちらからどうぞ。