昨日のエントリの追加。
昨日紹介した「学士課程教育の構築に向けて(審議のまとめ)」では、学士と学士課程教育について、次のような解説がなされています。
【学士と学士課程教育】
従来、学士課程教育は、一般的に「学部教育」などといった「組織」に着目した呼び方がなされていた。
しかし、知識基礎社会においては、新たな知の創造と活用を通じ、我が国社会や人類の将来の発展に貢献する人材を育成することが必要であり、そのためには、「○○学部所属」ではなく、国際的通用性のある大学教育の課程の修了に関わる知識・能力を習得したことが重要な意味を帯びる。学位は、そのような知識・能力の証明として、大学が授与するものであることが、国際的にも共通理解となっており、その学位を与える課程(プログラム)に着目して整理し直したものが、学士課程教育である。[p.56]
昨日のエントリでは、学科ではなく学部全体で教育を考え、そのことがひいては大学の教育力向上につながると書きましたが、この「審議のまとめ」では、学部教育を飛び越えて、大学教育の課程のあり方に重点を置いています。
たしかに、大学全体の教育のあり方が問われているといえばそうですが、でも、大学全体を対象にした議論は、どうしても散漫になってしまうような気がします。
ところで、この「審議のまとめ」のまとめ役になった先生の話では、学士課程教育を推進するための具体的方策として、大学は次の3つのポリシーを明確にする必要があるといいます。
①ディプロマ・ポリシー
②カリキュラム・ポリシー
③アドミッション・ポリシー
①は、従来から出口管理といわれてきたもので、説明では、学位の授与、学修の評価に関する方針とのことです。②は教育課程の編成、教育方法、③は入口管理のことで、入学者の受入れに関する方針です(大学の教員というのは、この種の整理の仕方はお手のものなんですよね。苦笑)。
もちろん、個人的にも同感です。
しかし、学生確保あるいは留年回避のことを考えると、理想は高く持っても、なかなかその通りにことが進まないということになってしまいます。勤務先では、必ずしも明示されていないものの、上記の3ポリシーは意識していると思います。とはいえ、学生確保の点から、アドミッション・ポリシーが「変形」したり、留年を減らそうとしてディプロマ・ポリシーも「変形」したり、「こんな風に学ばせたい」とカリキュラムを編成しても、学生側の都合で「変形」したりします。そうした中で、いかにポリシーを堅持するかは、非常に重たい課題です。
今日で前期の学部の講義終了・・・というわけで、開放感の中で昨日の続きと雑感。
昨日紹介した「学士課程教育の構築に向けて(審議のまとめ)」では、学士と学士課程教育について、次のような解説がなされています。
【学士と学士課程教育】
従来、学士課程教育は、一般的に「学部教育」などといった「組織」に着目した呼び方がなされていた。
しかし、知識基礎社会においては、新たな知の創造と活用を通じ、我が国社会や人類の将来の発展に貢献する人材を育成することが必要であり、そのためには、「○○学部所属」ではなく、国際的通用性のある大学教育の課程の修了に関わる知識・能力を習得したことが重要な意味を帯びる。学位は、そのような知識・能力の証明として、大学が授与するものであることが、国際的にも共通理解となっており、その学位を与える課程(プログラム)に着目して整理し直したものが、学士課程教育である。[p.56]
昨日のエントリでは、学科ではなく学部全体で教育を考え、そのことがひいては大学の教育力向上につながると書きましたが、この「審議のまとめ」では、学部教育を飛び越えて、大学教育の課程のあり方に重点を置いています。
たしかに、大学全体の教育のあり方が問われているといえばそうですが、でも、大学全体を対象にした議論は、どうしても散漫になってしまうような気がします。
ところで、この「審議のまとめ」のまとめ役になった先生の話では、学士課程教育を推進するための具体的方策として、大学は次の3つのポリシーを明確にする必要があるといいます。
①ディプロマ・ポリシー
②カリキュラム・ポリシー
③アドミッション・ポリシー
①は、従来から出口管理といわれてきたもので、説明では、学位の授与、学修の評価に関する方針とのことです。②は教育課程の編成、教育方法、③は入口管理のことで、入学者の受入れに関する方針です(大学の教員というのは、この種の整理の仕方はお手のものなんですよね。苦笑)。
もちろん、個人的にも同感です。
しかし、学生確保あるいは留年回避のことを考えると、理想は高く持っても、なかなかその通りにことが進まないということになってしまいます。勤務先では、必ずしも明示されていないものの、上記の3ポリシーは意識していると思います。とはいえ、学生確保の点から、アドミッション・ポリシーが「変形」したり、留年を減らそうとしてディプロマ・ポリシーも「変形」したり、「こんな風に学ばせたい」とカリキュラムを編成しても、学生側の都合で「変形」したりします。そうした中で、いかにポリシーを堅持するかは、非常に重たい課題です。
今日で前期の学部の講義終了・・・というわけで、開放感の中で昨日の続きと雑感。