帰宅してみると一枚の葉書が届いていた。
 宛名面はそれなりにかわいい手書き。
 『教え子の誰かが結婚したかな。』と思って裏返すと、居酒屋のDM。
 『なーんだ』と思い、破り捨てようとして手が止まった。

 先日は活魚居酒屋○○にご来店頂きまして、誠にありがとうございました。
 松山はいかがでしたか?
 当店でのひと時が旅の思い出の1ページになりましたら幸いです。
 また松山にお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
 スタッフ一同、心よりお待ちしています。

 『何で松山の居酒屋が小生の住所を知ってる?』と思ってはたと気づく。
 松山での学会。
 その日のプログラムが終わって、恩師筋と夕食でもということになって、繁華街へ。
 あいにく日曜日ということもあって閉まっている店などもあったが、「ここならいいだろう」と思って入った居酒屋が○○。
 そのお店で使ったのがクーポン券。
 たまたま町を歩いていて、ホットペッパーを見つけたので鞄の中に入れていたわけで(笑)、お店に入ってページをめくると、そのお店のクーポン券が付いていた(まったくの偶然、これホント)。
 10%割引。
 使わない手はない。そこでオーダー時にクーポン券を渡した。
 自家製じゃこ天などを美味しくいただき、ひとしきり飲み食いして支払い。
 店員さんは請求書とともに紙片を持ってきた。
 「ここにご住所とお名前をお書きください。」
 「いえ、我々、旅の者で。」
 「それでもいいんです。」
 「札幌ですよ、北海道ですよ!」
 「いえ、書いていただくことでクーポンが使える仕組みでして。」
 というようなやりとりののち、小生が代表して住所と名前を書いたのであった。

 さて、受け取った葉書には、またまた10%OFFのクーポン券が付いていた。
 そこには、次のように書かれていた。「機会があればご利用下さい。」
 あはは。
 松山に行く予定のある方、差し上げますよ、クーポン券。

 札幌-松山直行便廃止の報道があった日に。