今日、明日はKNK大学で学会のため大阪入り。
 台風直撃との予測もあったが、飛行機の離陸にはまったく影響なく、揺れを感じたのも大阪に近づいてから。
 最高気温は32℃。幸いにして雲が多く、直接的な暑さは感じなかったが、もわーんとした暑さ。クーラーの室外機の湿気のせいでしょう、きっと。
 今日参加の学会は非営利法人に軸足を置く経済・経営・会計の研究者がメンバーなので、統一論題も経済・経営・会計・税制の4人の報告。
 それにしても、である。
 今日聞いたある経済学者の報告では、非営利法人とくにNPO法人はマルチ・ステークホルダーを意識しなければならないという発言があった。会計(とりわけ財務会計)のテキストでは、企業のステークホルダーとして、株主・債権者はもとより、従業員も、消費者も地域住民も書いてあるものが多い。これがマルチ・ステークホルダー。企業が社会的存在であるという前提(これは先日お亡くなりになった飯野先生の本に書いてあった前提だったような)では、株主・債権者だけ(シングル・ステークホルダー)を対象にした会計は範囲が狭いのであって、社会の中の企業として「利」と「害」を有すると思われる集団に会計情報を提供する必要がある。つまりは、マルチ・ステークホルダーなどという言葉を使わずとも、企業会計では多くの利害関係者を意識しているわけである。
 NPO法人の場合には、株主はいないが、債権者もいれば、会員もいるし寄付者もいる。多くのボランティアがいる。そう考えれば、NPO法人は当然のこととしてこれらのステークホルダーにアカウンタビリティを負うと考えるのが筋。
 それが、改めてマルチ・ステークホルダーを意識しなければならない、などという発言を聞くと、「あれれ」と思ってしまう。
 マルチ・ステークホルダーを意識することは所与のことなので、もしステークホルダーを意識するという点を強調するとすれば、それは市民活動に興味を持つ「啓発されたステークホルダー」(これは環境会計の第一人者、國部先生が使った言葉)を意識すべきである、と考えながら話を聞いたが、もしかして、小生の考え方がひん曲がっているのか・・・。