小生、米国会計は専門ではありません。ただ会計を勉強し始めた頃、AAAという言葉を頻繁に聞きましたし、指導教授からも最低でも米国の動向ぐらいはチェックしておいた方がいいよ、といわれていました。
 AAAは、American Accounting Associationの略で、アメリカ会計学会と訳出されています。この学会が発行するジャーナルは、学会員でなくても購入することができるのですが、学会員になれば、自動的に送付されてきます。学会誌は米国の動向を知るための一つの材料になりますので、大学教員になりたての頃から会員になって今に至っています。
 ところで、インターネットの普及によって、数年前から会員更新はAAAのサイトで、会費の支払いもクレジットでというようになりましたし、これまでは郵便物で送られてきていた学会案内や部会案内が、頻繁にメールで送られてくるようになりました。
 さて、今朝、メールチェックしてみると、AAAから一通のメール。
 SubjectはSupporting Virginia Tech Colleagues
 このメールは次のような書き出しで始まります。
 The tragic events of Monday morning brought shock and sorrow to all of us.
 バージニア工科大学で学生による痛ましい事件が発生したのは月曜の朝のこと。
 工科大学とはいえ、米国の大学はたくさんの学部を抱えていることが一般的であり、会計学の教員が勤務していても不思議ではありません。このサブジェクトを見て『ははあ、この大学にも会計学者がいたんだな』と思いつつ本文を読んでみると・・・。
 バージニア工科大学にいる会計学(ホームページによれば専門はAccounting & Information Systems)の教員にはお嬢さんがいて(メールではどちらも実名で表記されています)、そのお嬢さんは事件のあったバージニア工科大学の学生さんでした。そしてかわいそうなことに、お嬢さんが今回の事件の犠牲者の一人とのことでした。
 早速、バージニア工科大学のホームページを見ると、トップページに犠牲者の一覧が並んでいます。その比較的上の方に、メールに書かれていた女性の名前がありました。
 遠い国での事件で、しかもその国からの、いわばビジネスメールとして受け取っていたAAAからのメール。その事件に一人の会計学者のお嬢さんが巻き込まれ、その情報が極東に住む単なる会員にメールによってもたらされる。
 米国が近くに感じるとともに、見知らぬ会計学者に慰めを、そして犠牲になられたお嬢さんの冥福をお祈りしなければと思うメールでした。