割賦という言葉は、日常生活ではあまり聞きませんよね。
 ちょっと広辞苑を引いてみましょう。
 「月賦などの形で何回かに分けて支払うこと。賦払い。→わっぷ」
 わっぷ?
 そこで、「わっぷ」を引いてみると・・・。
 「(ワリフの音便。カップとも)支払いなどを何回かに分けてわりふること。」
 ふーん。
 英語では、instalmentというので、この字を英和辞典で引いてみると「分割払い」。
 そうか、分割払いのことなのか。ということは、割賦販売といえば、会社がお客さんに対して、分割払いを認めて商品を販売することになるわけだ。
 分割払いを認めるとすると、簿記では何が問題になるのだろう?
 (1)商品はお客さんに渡している。
 (2)でも、代金は分割で受け取る。
 ここで、商品の所有権は誰になるのだろう、そして売上げはいつ仕訳したらいいのだろうという問題が発生する。
 ここで、我々の先輩(といってもずーっと昔の商人たちだよ)は、フツーの商品販売と同じように考えて、商品を渡したときにお客さんに所有権が移り、それと同時に売上げも計上しようと考えた(販売基準)。でもお金はまだ受け取っていないから売掛けにしておこうという考えだ。
 他方、やっぱりお金が入ってきた時に、その割合だけ所有権が移動したと「考えて」、お金を受け取った都度、売上げを計上した方がいいんじゃないかと考えた商人もいた(割賦基準のうち回収基準)。
 こうしてみると、単に仕訳ができるかどうかということだけではなく、商品販売の見方・考え方を理解する必要がありそうですね。
 なお、日本には割賦販売法という法律があります。