繰延資産は、英語ではdeffered chargesと表現されます。これは「繰り延べられた費用」ということで、決して資産を意味する言葉ではありません。ちなみに資産は英語でassetsといいますが、deffered assetsという言葉はないようです。
 また、繰延資産は、引当金と並んで、もっとも会計的な事項といわれています。講義でもいいましたが、本籍は費用、現住所が資産というのが繰延資産です。フツーに考えると「なんのこっちゃ?」と思ってしまいますよね。
 費用は損益計算書に記載され、資産は貸借対照表に記載されますから、ますます混乱するでしょう。
 繰延資産は、適正な期間損益計算、もう少しいえば費用収益対応の原則を論拠にして考え方が構築されたものです。
 簿記原理というレベルでは、それほど考える必要がないものなのかもしれませんが、じっくり考えてみると面白いと思いますよ。