二条城は1603年に徳川家康が天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所とするため作られた。徳川3代将軍家光の時代、天皇のために城内は大規模な改修が行われ、二の丸御殿にも狩野探幽の障壁画などが数多く付け加えられ、壮麗な城に天皇を迎えることで、江戸幕府の支配が安定したものであることを世に知らしめた。1867年には15代将軍慶喜が二の丸御殿で「大政奉還」の意思を表明した。1994年、ユネスコ世界遺産に登録された。