俺には姉が二人いる

一番上の菜々姉ちゃん

二番目の美優紀姉ちゃん

2人の姉ちゃんとは

年が結構離れてる

だから可愛がってくれる


「なぁ寝たいんやけど」


「待って!ジャンケンするんやから」


「そうそう!」


「ジャンケンって...


夜寝ようとすると

どっちが一緒に寝るかで

ジャンケンをする

俺やってもう中学生

一人で寝れるし


「昨日譲ってあげたやろ?」


「負けたやん!」


「あれは優しさ!」


「何いってんのー!?」


「これで最後な!」


「「ジャンケンっ」」


ジャンケンで勝ったのは

菜々姉ちゃんで

美優紀姉ちゃんは

めっちゃ不機嫌に部屋に

戻っていった


「毎日、毎日俺やってもう

一人でねれるから」


「分かってる

でもお姉ちゃん達が

彩と寝たいの」


「はぁ...


「なぁ好きな子できた?」


「急に何やねん?」


「何となく」


「おらんよ別に

興味ないし


「そっか良かった

彩に彼女できたら

美優紀失神するわ」


「そんなんならんよ


「彩のこと大好きやからなぁ...

好きな人作らんとって」


「どうしたん?」


「彩が違う女の子に尽くすの

見たくないねん」


「何その理由?」



「姉ちゃんなんかおかしいで」


「何もない


悲しそうに笑うから

頭を撫でてあげると

手を掴まれて

そのまま頬に持っていき

見つめ合う


「姉ちゃん


「彩、私凹んでんねん

だから慰めて

昔してた元気になる

おまじないして」


「そ、それって


「早く


おまじないそれは...キス

子供ちゃうし

でも姉ちゃんの唇を見てたら

胸が熱くなって

自分の唇と重ねてしまった


「元気でた?」


「めっちゃでた」


「俺、好きな人作らへんよ」


「え?」


「姉ちゃん達のこと

悲しませたくない

姉ちゃん達は大切やから」


...彩ぁぁぁ」


「ちょ、ちょっと!

ぐ、ぐるじぃ


「彩ぁぁ!」


バタンッ!!


「菜々ちゃん!彩に

あー!!!抜けがけやぁぁ!」


「ええやん勝ったんやから!」


「ずるいー!私やってぇ!」


「美優紀姉ちゃんっ

や、やめっ///


「彩は私のー!」


「私のやからぁぁー!」


「誰かたすけてぇぇぇー!!!」